1学期に家庭で集めておかなければならないものがあったけど、2学期もあるのかしら?
図工で箱などは必要になることがあるかもしれません。
算数では、大きさくらべで「かさ」の学習があれば、空き容器の準備をお願いすることもあります。
中でも、一番の難関と言えば、生活科の「秋」の準備でしょうか。
生活科の秋を楽しむ学習では、どんぐりや・まつぼっくりなどをご家庭にご協力をお願いすることが多いです。
「ご家庭に負担をおかけする=ご家庭によって差が出てくる」ため、できるだけ学校で何とかしたいと考えるのですが、どうしてもそうはいかないことがあるのです。
もし準備ができなかったら時の必殺技はずばり「メルカリ」です。
最終手段もあるとわかっていれば、気持ちも楽になるでしょう。
その上で、大変かとは思いますが、お子さんの成長、学校で楽しむ様子を想像して、ご家庭でも「秋見つけ」を楽しんでほしいです。
ぜひ最後までご覧になって、慌てなくてよいように心づもりをしておいてください。
ご家庭で用意が必要なわけ
1・2年生は、生活科や図工、算数など、とにかく身近なものを使用する学習が多いです。
発達段階に合わせているからですね。
そして、そのためにお家の方のご協力が不可欠となります。
買ったものではなく、”身近なもの”を利用することに意味があるからです。
その中の一つに、生活科の「秋を楽しむ」という学習があります。
子どもたちが大好きな遊びや工作を通して秋を感じます。
そのために、どんぐりやまつぼっくりなどの実が必要になるのです。
校庭に人数分の十分なそれらの実があればよいのですが、なかなかそうはいきません。
また、学校の近くにそのような公園があればみんなで拾いに行けますが、そうとも限りません。
よって、学校で集められない場合は、お家の方のご協力のもと収集しておいてもらうということになるのです。
お家の方が大変な宿題であることを承知の上でご協力をお願いしている一つです。
できるだけ前もって連絡を入れていますので、この時期のお便りは要チェックです。
季節ものの学習は天候に左右されるためそこまで早くにお知らせできないですが、先生は実ができてきそうな時期を見計らっています。
ここら辺にどんぐりの木があるな~など、散策や遊びに出かけたら気にかけておくとよいです。
どんぐりとまつぼっくりの虫くいチェックと保管方法
秋を楽しむ学習で収集してほしい主なものはどんぐりとまつぼっくりになるでしょう。
それぞれ、虫対策をした保管方法が必要になります。
また、他にも秋を見つけて楽しんでみてください。
どんぐり
どんぐりは、比較的見つけやすいかと思います。
木を見つけるとたくさん落ちているからです。
どんぐりの帽子付きを見つけるとテンションが上がりますね。
ところが、どんぐりは虫食いが気になるところです。
虫くチェック後は、虫に食われないよう保管にも気を付けてください。
虫食いチェック
どんぐりの虫食いを見つけるための方法をいくつか紹介します。
- 外観チェックどんぐりの表面をよく観察します。小さな穴や傷がある場合、それが虫の入口かもしれません。
- 触ってみる: どんぐりを軽く押してみて、柔らかい部分があれば虫が内部にいる可能性があります。
- 光にかざす: 明るい光の下でどんぐりをかざし、内部が透けて見えるか確認します。虫がいると、黒い影や動きが見えることがあります。
- 音を聞く: どんぐりを耳の近くに持っていき、軽く振ってみます。内部で音がする場合、虫がいる可能性があります。
- 水に入れる:詳細は下記の通りです。
- 水に入れる➡ボウルやバケツの水に、乾燥させたどんぐりを入れる。
- 浮いてきたどんぐり➡内部に虫がいる可能性が高い。虫がいると、どんぐりの中が腐っていて浮き上がることが多い。
- 沈むどんぐり➡必ずしも良品とは限らない。傷や穴がないか、外観をチェック!
この方法は非常にシンプルで、虫食いを見つけるのに役立ちますよ!
保管方法
どんぐりの保管方法についていくつかのポイントを挙げます。
- 乾燥: 湿気を嫌うので、まずは風通しの良い場所でしっかりと乾燥させます。
- 虫対策: 虫がつくことがあるので、目をこらして、傷んでいるものや虫がついているものは取り除きます。
- 密閉容器: 乾燥したら密閉できる容器(例えばガラス瓶やプラスチックの保存容器)に入れて保管します。
- 冷暗所: 直射日光が当たらない、涼しい場所に保管する。温度変化が少ない場所が理想です。
- 湿度管理:湿度が高くならないよう、必要に応じて乾燥剤を入れるとよいです。
- 定期的な確認:保管中は定期的に状態をチェックし、傷んでいるものや虫がついているものは取り除きます。
上記の準備をした上で冷蔵庫で保管する方法もあります。
他の食材の影響を受けないよう、野菜室などの湿気が高くなる場所は避けるとよいです。
時々、中の様子も確認してみてください。
これらの方法を実践すれば、どんぐりを長期間保管することができますよ。
まつぼっくり
まつぼっくりは、木があってもきれいなものを探すのが案外難しいです。
大きくて、きれいなまつぼっくりがあればラッキーです。
作品を作るときも、まつぼっくりがあれば見栄えします。
おもちゃをつくるときにも、大きいので何かと活躍の場があります。
学校に松の木があっても、たくさんできるわけではないので、児童数が多いと一人当たりの量が限られてしまいます。
松の木も今から要チェックです。
虫食いチェック
どんぐり同様虫に食われていないかチェックしておきましょう。
1外観チェック: 表面に小さな穴や傷がないか注意深く観察します。虫が出入りした跡が見えることがあります。
2振ってみる: 軽く振ってみて、内部で動く音が聞こえないか確認します。音がする場合は、虫がいる可能性があります。
3触感を確認: 柔らかい部分や異常に軽いものは、内部が虫に食べられているかもしれません。
4水に浸す: どんぐりと同様に、まつぼっくりを水に浸けてみます。虫がいると浮いてくることがあります。
保管方法
どんぐりと同様です。
身近にある秋に目を向けて
どんぐりやまつぼっくりだけでなく秋には様々な実や葉ができます。
- 緑の実は硬いことが多いのでおもちゃづくりなどでも扱いやすいです。
- 赤などの熟した実は作品づくりの飾りとして映えます。
- すすきや、紅葉した落ち葉などは飾りに使えそうです。
たくさん持って行っても扱いきれませんので、きれいなものを寄って持たせてあげてくださいね。
また、葉類は時間が経つとパリパリになってしまいますし、葉類は学校でも拾うことができるので、お気に入りの葉や珍しい葉を最小限でよいでしょう。
持たせ方のポイントは量と袋
袋にどっさり入れてくるお子さんがいます。とっても嬉しそうです。
しかし、実際使用するのは数個ということもあります。
たくさんありすぎて、逆に扱いきれなくなっているのかもしれません。
また、お家の方が縛って持たせると自分で開けられないということが起こります。
お子さんが簡単に開閉できるジッパー付きの袋に、必要量より少し多めにしておくとよいです。
扱える量を持たせる
持たせるにも限度があります。
特にどんぐりは、時期がよかったら大量に拾えますが大量すぎても扱えきれません。
どんぐりの活用例として、
◆おもちゃ作り
・マラカス
・箱の中でころころ転がしてゴールを目指すゲーム
・的当て
などがあります。
この中ではマラカスが一番どんぐりが必要になります。
何をつくるのかわからないですし、いく作るかもわかりませんが、紙コップなどにどんぐりを入れてマラカス(2セットくらい)がつくれるよりも少し多めくらいを目安にしたら大体の場合は十分でしょう。
作品づくりにおいてはマラカスの量以上は必要にならないかと思います。
まつぼっくりは持って来ない子が多いですので、たくさんあったらお友達にあげることもできますね。
まつぼっくりの活用例として
◆おもちゃ作り
・けん玉
・的当て
などに活用します。
これらの場合、使う量は数個ですね。
作品づくりでは、リースづくりなどであれば数個で随分とインパクトが出ていいですね。
他のものであっても、数個あれば十分でしょう。
何を作るか示されていると大体の目安ができますが、わからない時には参考にしてください。
作品を見たら、「頑張って集めたのにこれだけしか使ってないの?」と思われるかも。
でも、子どもたちは楽しく嬉しそうにつくっているんですよね。
お家の方がどう思われるか気にしないわけではないですが、子どもたちを見ていると無理に立派にさせようとはならないんです。
自分で開閉できる袋
袋にも1年生ならではの注意点があります。
入れる袋は、ジッパー付きの開閉しやすい袋が一番扱いやすそうです。
開け閉めがしやすいつまみのあるタイプにしましょう。
そうでないと、1年生では難しいですね。
お家の方がビニール袋に入れて結ぶと、自分で開閉できません。
また、かた結びしてしまうと袋を切ることになり、余ったものを保管できなくなります。
きっちりと閉めずにいると、保管中に中身をこぼしてしまいます。
自分で開閉できるかを確認するためにも、お子さんが自分で袋に入れて準備するようにしましょう。
お家の方が用意してしまうと自分のものという認識がなく、落としていても気づかないことが多いです。
落とした時に「これ誰の~?」ということがよくあるので袋に記名は必須です。
記名があれば、そのようなことなく持ち主にすぐに戻ります。
「これだれの~」は”地味に時間を費やすベスト3”に入るくらいです。
記名で解決です。
準備できなかった場合はメルカリ
何かの都合で用意できなかった、一緒に探しに行けなかったという場合には、メルカリなどで解決です。
何も持たずに行くよりもよいと感じます。
忘れてしまったということで焦ったり、不安になってしまったりします。
「自分のもの」という特別感を持つ嬉しさもあります。
また、一緒に拾いに行けなかったとしても、お家の方が何とかしようとしてくれているのがお子さんに伝わります。先生にもです。
「自分が持ってきたもの」への特別感
子どもは大人以上に「自分のもの」に特別感を持ちます。
それが空き箱であっても、拾ってきた実であってもです。
「自分だけのもの」「自分のもので作る」にわくわく感があふれています。
それが思い出が重なると尚のことです。
まだまだ経験が浅い子どもたちにとって、ちょっとしたことでも大きな思い出なんですね。
一緒に拾いに行けるのが一番ですが、無理な時には準備して持たせてあげるだけで違いますよ。
制作する時に「自分の袋から自分のものを使って、自分が作りたいものをつくる」これが子どもたちにとって、なんとも楽しい体験なのです。
しかし、準備できなかったからと言って学習に参加できないわけではありません。
気候の影響で
- 少ししか拾えなかった
- 探したけど落ち葉くらい
地域環境として
- 近くにどんぐりの木や松の木がない
などの場合であれば、他のお子さんも拾えてない可能性が高く、
先生も「仕方ないよね、よく探してきたね。」と、授業内容を考え直します。
しかし、個人的な理由の場合、
- 誰かにもらう(友達や先生)
- 校庭に落ちているものを探す
など何かで代用することになります。
どんぐりやまつぼっくりなどの準備は1年生一人でできる内容ではないので、先生はご家庭の都合(お家の方どうしたのかな…)を考えて対応します。
みんなが「あげるよ~」と言って友達からもらえて嬉しい!という安心した表情を見せますが、ぜひこの嬉しい体験を重ねさせてあげてほしいです。
メルカリ利用時の注意点
しまった!という時には最終手段のメルカリを活用していきましょう。
準備の仕方は違ったとしても、「自分のもの」「自分が持ってきたものの中から自分が選べる」わくわく感は体験できます。
持たせる時には、
・一緒に拾えに行けなかったけど、できるのを楽しみにしているね
・次の日曜日、公園に探しに行こうね
など、声をかけてあげてください。
学校で、「これ買った!」と言うかもしれません。
それでも構いません。
先生は、「買ってまで用意しようとしてくれたんだ。」という思いで、そっと聞き流してくれるでしょう。
しかし、お子さん自身が、他のお子さんの話を耳にして、どのように思うかはわかりません。
気にするか、気にしないかは個人差もあるかと思います。
しかし、どちらにしてもお家の方が「思ってくれている」「考えてくれている」ということは伝わりmす。そういう積み重ねが後々にも影響してくるのではないかと感じるのです。
例え買ったものであっても自信を持ってみんなに見せれるようにしてあげたいもですね。
くれぐれも、「買ったと言わないように」なって言う必要はありませんよ。
お子さんに悪いことをしているなんて思わせなくてよいです。
まとめ
お家の方の大変さを理解をしつつも、お子さんはお家の方と収集したり準備したということが何よりの体験になるのだろうなと感じています。
是非、この時期にしかできない体験に、少し時間を割いてもらえたらと思います。
また、しまった!と思うことがあったとしても、できることを探しながら解決していくお家の方の姿が、お子さんの成長につながることでしょう。前向きに方法を模索してみてください。
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