長年1年生を見てきましたが、2学期は大きく飛躍する時期です。楽しかった夏休みをエネルギーとして、うまく2学期に移行していきましょう!
初めての長期休み後、2学期をスムーズに始められるか心配なんだけど…。
夏休み終盤の今から準備することで、2学期のスタートの切り方が随分と変わるんですよ。
何をすべきか、紹介していきますね。
大事な2学期のスタートは夏休みなのです!ポイントは下記の3つです。
- 準備物の確認
- 始業式の確認
- 生活の見直し
それぞれに、チェックポイントがありますので、ぜひ最後までご覧ください。
準備物の確認
2学期に使うものがそろっているか再度確認しておきましょう。持ち物がそろっていないと、お子さんのモチベーションが下がったり、学習に支障をきたしたりします。
物がそろっていないと怒られるのかな…?
怒られるというより、1年生は「忘れてしまった!」というい不安でダメージが大きいんですよね。1年生1学期は泣いてしまったり、作業が止まってしまう子もいるほどなんですよ。
直前に慌てないように、再度確認するとよい主な持ち物は下記の通りです。
1.筆箱の中身
2.道具箱の中身
3.給食袋の中身
4.体操服と上靴
5.水筒のパッキン
6.教科書やノート
7.鍵盤ハーモニカ
8.絵具セット
筆箱の中身
●学校で指定された数がそろっているか
例)鉛筆5・6本、赤鉛筆1本、消しゴム1個、物差し1本
●小さくないか
【交換目安】
鉛筆…握って手から出ている部分がぎりぎり
消しゴム…名前が書ける,落としてもすぐに見つかる
割れているかけらの消しゴムを大事に筆箱に入れているお子さんもいますが、名前もなく、落として、最終的にごみになる…家で使うとよいですね。
●シンプルな文具か
かわいいものや面白い文具など、魅力的な商品がたくさん売られています。学校に慣れだした頃に、このような文具を使用し始めるお子さんが見られてきます。
しかし、シンプルな昔ながらの文具が授業では一番使いやすいです。昔ながらの、ザ筆記用具は、消しゴムは消しやすく、筆箱も整理しやすく、子どもにとってよくできています。
かわいいものをほしがったりするから、ちょっとでも頑張れるのならと思うんだけど。
見てるだけでテンションが上がる文具も多いですよね。
でも、かわいいものは見とれてうっとり違う世界に入ってしまったり、大人が便利と思っていても、1年生では使いこなせないどころか、邪魔になってしまったり。
そういったものは、家で楽しく使うといいかもしれませんね。
道具箱の中身
●記名がされているか
名前シールがはがれていませんか。特にクーピーのシールがはがれやすいです。
●クーピー・クレパスの中身はそろっているか
不足している色や、鉛筆削り、消しゴムがないということがあります。
記名がないまま落としたら、お子さんが気づくまでは戻ってきません。
また、消しゴムを忘れた時クーピーの消しゴムを使用し、そのままどこかに片づけているということがあります。
●ノリの補充はできているか
残りが少なくなっていなくても、満タンにしておくとよいです。
なくなってきたからそろそろ持ち帰ろうと自分で気づくのは難しいです。使用時になくなってしまって先生から声をかけてもらうことになったりもします。
給食袋の中身
●記名は薄くなっていないか
毎日洗うものが多いので、名前が薄れやすいです。
●清潔に保たれているか
歯ブラシやマスクなどを入れている方もおられるかと思います。交換時期を考えてあげましょう。
●袋の底は汚れていないか
底が汚れている場合、床に引きずっている可能性があります。紐の調整をしてあげましょう。
体操服・上靴
●サイズアウトしていないか
1学期間で小さくなっていることは少ないかと思いますが、今後、定期的に確認してあげる必要があります。
体操服の半パンは、はけていても気を付けてあげないといけないんですよ。
ちんちくりんだと、体操やマット運動等の時に、足と半パンの隙間か下着が見えてしまうことがあります。
4年生くらいに交換しようと考えているお家の方もおられますが、特に、大きく成長していていると、2年生後半から、3年生くらいは注意が必要です。
●名前は読めるか
上靴は名前が見えなくなるほど汚れていませんか。きれいに洗浄するか、新しく買い替えてあげましょう。
水筒のパッキン
洗って乾かしている方も多いかと思います。水筒の漏れで多いのが、パッキン忘れです。
始業式に慌てて、付け忘れのまま持っていかなくてよいよういに今のうちにセッティングしておきましょう。
教科書・ノート
決まった棚に片づけている場合は大丈夫ですが、あちこちに置いてしまっている場合は確認が必要です。特に、ノートや鍵盤ハーモニカの本は薄いので、どこかに紛れやすいです。
探しても探してもないんだけど。どうしよう…連絡帳で聞いた方がよいものか…
すぐに連絡帳に書く必要はありません。探してもない場合は、お子さんに学校で先生に聞いてくるように促すとよいですね。聞くのを忘れても、授業が始まると分かります。
それでもなかった場合は、再度よく探してから、先生に連絡帳で尋ねてみましょう。
鍵盤ハーモニカ
ホースとガーゼタオルを洗って清潔にしておきましょう。
ホースは水洗いしてよく乾かしておきます。
練習時に音が出ていない場合、ホースが割れていて音漏れしていることもあります。
おさがりではよくあります。ホースだけ買い替えることができますよ。
絵の具セット
今後、絵の具セットは、持ち帰るたびに確認した方がよいです。
タオル…湿っぽくなりやすいので洗って干しておく。
絵の具…不足しそうな色は買っておく。
筆洗・パレット…きれいに洗えて乾かせているを確認する。
洗えていない場合は、一緒に洗って、洗い方を教えてあげるとよいですね。学校では、置き場所がなく干さずに拭くだけで片づけることもあるので、その場合は拭く練習もしてあげましょう。
やってあげた方が早いかもしれませんが、お子さんの成長と後々の手間を考えると、今、時間をかけてでも教えてあげた方がベストですね。
毎回って大変そうねえ…。
絵の具セットの持ち帰りは、使用がひと段落ついたり、学期末であったり、毎週ではないですよ。土日など時間がある時に確認すれば大丈夫です。
絵の具セットが必要な前夜に気づくなんてことになったら…ね…。
始業式の確認
始業式の前日に慌てなくてすむように、再度お便りを確認しておきましょう。
持ち物の準備
学年によって異なります。兄弟であっても異なるものがあるので気を付けてください。
道具箱や自由研究、タブレットなど、かさばったり始業式に使用しないものは後日ということもあります。
道具箱が後日となっていても、自分で片づけ方が分かっておれば、荷物が少ない内に持たせるのもよいでしょう。
タブレットは、一斉に確認しながら保管庫にしまうので、指定された日に持たせられるように準備しておきましょう。
●上靴
これがないと、早々からしょんぼりしてしまいます。
用意していたのに玄関に置いてきてしまったということもありますので、ランドセルなどとセットにしておくとよいですね。
●宿題
・丸付け→直しまでできているか
・絵日記は色ぬりまでできているか
・押印もれがないか
最後までやりきれれているかの確認が必要なんだね。
丸付けや直しができていないと、学校や家でやらないといけなくなりますからね。せっかく「新学期、頑張るぞ!」という気分の時に、夏休みのことをしないといけないのは、ね…。
絵日記は掲示することが多いので、色を塗っていないと少しさみしくなっちゃいますね。
・自由研究はいつ持っていくか(保管場所の関係で別日が設けられていることがあります)
●雑巾
前日にないことに気づくと用意できないことがあります。要確認です。
●名札・下敷き・自由帳
細々したものは忘れやすく、出だしに忘れると、それを引きずってしまうことが多いです。
下敷きや自由帳は始業式に使用しないことも多いですが、持たせておくとよいです。
毎日持たせるものは、出だしから忘れないようにしておくのがこつです。
持ち物に書かれていないからか、ずっと持ってこないお子さんもおられます。
下敷きは授業では毎回使用します。自由帳は、自由ではなく、特に低学年では「自由帳時間」や「自由帳に書きましょう」ということもあります。常に用意しておいてあげましょう。
●教科書・ノート
学校によっては、授業が始まる学校もあります。不意打ちを食らったかのように忘れることがあります。時間割を確認しましょう。
●朝顔の種
授業が始まってから持って行く場合は、後日お知らせがあるでしょう。
お子さんが開け閉めできる袋に入れてあげましょう。
封筒(中身が落ちないように工夫が必要)やジッパー付き袋などに入れて持って来る子が多いです。
お子さんが困らないように、自分で入れさせてみるとよいですね。
下校時刻の確認
始業式から授業が始まる学校もあります。
また、間違えやすいのが、1学期の終業式とは時間数が異なる場合です。
学校便りや学年便りなどに記載されているかと思います。
給食が始まる日まで、時間数がどのようになっているのかも合わせて確認しておくとよいです。
学校・学年によって異なるので、お便りを再度確認することが大事ですね。
お便りを紛失してしまったから、とりあえず必要そうなものだけ持たせて登校させたというお家うの方もおられます。
それはそれで、ナイスな判断です!!学校に来てしまえば、何とかなります。
とは言っても、1年生ではそういったことは覚えがないですね…
生活の見直し
初めての長期休みで、「夏休みっていいな~」と気づいく1年生。
そして、久しぶりの学校で、少しどきどきしたり、楽しみにしたりしたりした様子で登校してきます。夏や休み明けは、1学期とは違って、少し大人っぽく成長した顔つきになっています。
エネルギー溢れるきらきらした子たちの中に、疲れきった表情の子がちらほら見られます。
明らかに寝不足です。生活習慣の乱れがすぐに伺えます。
この暑さの中、生活が乱れていると大人でもつらいものです。ましてや、6歳7歳の子が耐えられるわけはありません。生活の乱れは、顕著にあらわれます。
- 学習に向かう姿勢…姿勢が崩れて学習どころではない
- 友達とのけんか…少しのことでイラっとしてしまう
- 無気力になる…やる気が起きず学校に行きたくなくなる
- 体調不良…体力がなくなってしまっている
これらのことは、自分でも原因がわからずにいます。また、このようになっていることさえも自覚がありません。始業式までに生活を、学校時間に戻しておきましょう。
寝る時間を決める
寝る時間を決めても、今まで時間が乱れていては寝つきが悪いかもしれません。
時間を規則正しく戻していくためには、基本的なことを積み重ねていくしかないです。
・早く起きて日の光を浴びる
機嫌が悪いからといって起こさなければ、学校が始まってからでは余計に大変です。
日の光を朝に浴びなければセロトニンの分泌にも関係して、ますます寝れなくなってしまいます。
・頭や体を働かせる
学校で過ごすと、授業で脳を使い、休み時間に遊び、頭も体もめいいっぱいフル回転で疲れます。
授業中、ぼーっとしていても、姿勢を保つだけで結構な疲労がたまります。
しっかり疲れさせるように日中、仕組んでいきましょう。
バランスのとれた食事
暑いので、ついつい食べやすいものや、冷たく甘いものを摂取しやすくなっているかもしれません。
また、毎食用意するのは大変で、麺類など偏った食事になりやすいかとも思います。
2学期が始まると、すぐに給食がスタートします。給食が食べられないとエネルギーが確保されず、この暑さの中、体力がもちません。
給食がしっかり食べられるよう、お家でも少しずつ食習慣を見直していきましょう。
3食きちんとする必要はありません。晩御飯などだけでも構いません。お米や野菜などに慣れておきましょう。
仕事をしていて学童に預けているから、お弁当だけでも大変なのよね。
お弁当を持たせているほどなら、十分ですよ!
学童に行っているということは、そもそも生活習慣が整っていますからね。
寝る時間だけは気を付けてあげてくださいね。
学校が始まってから生活習慣を無理やり合わせようとしても、お子さんの体と心はついていけません。
お家の方は大変かもしれませんが、生活習慣が乱れてしまっている場合は、今から直していく方が後々楽だと思ってひと踏ん張りです!
まとめ
新学期スタート時は、子どもたちが「さあ、頑張るぞ!」と強く思う時期です。
そんな時に、持ち物などちょっとしたことで、しょんぼりとならないためにも、そして、前日の夜などに慌てずすむよう、時間に余裕がまだある今から準備しておきましょう。
そして、エネルギーチャージがしっかりできた状態で登校できるよう、お家の方々の手助けが不可欠です。まだまだ酷暑が続きます。熱中症対策としても、今から生活習慣を整えておくことが一番です。
夏休みの終わりに、学校での生活を意識して過ごすことが、学校生活に早く戻れるポイントとなるのです。
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