時間にゆとりのあるこの時期に準備しておくと、新学期にばたばたしなくてよいだけでなく、生活リズムをつくるきっかけになります。
冬休みの十分なエネルギーチャージと、新学期に向けた準備が、早く学校に慣れる秘訣です。新学期に向けた準備をお家の方の励ましのもと行い、冬休みモードから徐々に、「よし、頑張るぞ!」と学校モードに移行していきましょう。
1 持ち物の準備
2 課題の取り組み
この二つを今からりはじめ、お家の方も、お子さんも、学校に向けて心づもりをしていくとよいです。学習面で心配になってあれこれしようと焦る必要はありません。あと少しで学校が始まります。欲張らずに、準備運動として、必要なこと、お子さんに合わせた内容を絞って課題に取り組んでくださいね。
持ち物の確認
持ち物の不足分を確認しましょう。名前が薄れていたり、名前シールがはがれていることがあるので、要チェックです。新しく買い替えた場合は、名前をお忘れないようにしてくださいね。紛失の原因になります。
子さんが寝た時間に、ぱぱっと準備しようとお考えかもしれませんが、可能であれば、準備はお子さんと一緒にしてあげてほしいです。お家の方が名前を書いているところを見せてあげてください。
「勉強がしんどくなったら名前を見てね。応援しているよ。」「この字をお手本にしてね。」
こんな言葉をかけてもらえらたら、嬉しいですよね。(でも、すぐに紛失してしまったり、字が汚くても、あの時に話をしたのに!と怒らないでくださいね。そんなものですから。)
文具
- 鉛筆、赤鉛筆
- 消しゴム
- ものさし
- 下敷き
鉛筆や消しゴムは小さくなっていたら交換してあげましょう。新学期にきれいにそろっていると気持ちがよいものです。「頑張ろう!」と思えます。
下敷きやものさしなどは新しく買い替える必要はないです。名前が薄れていないかを確認して大切に長く使えるようにしてあげましょう。
道具箱
- のり:満タンに補充
- クレパス:全色そろえる
- クーピー:全色、消しゴム、鉛筆削り
- はさみ
道具箱は学期に1回しか持ち帰らないので、記名があるかの確認が必須となります。名前がないものは紛失対象になります。
◆のり
のりは満タン入れてあげましょう。3学期に中身がなくなることはないかと思いますが、なくなりそうになったら持ち帰ることを伝えておいてあげるとよいです。学年が上がり、自分で「なくなりそうだ」と言えるようになることを目指しましょう。水のりであれば、容器に持ち帰る目安の目印を入れておいてあげるとわかりやすいです。
活動が活発になり、のりの蓋が友達のものと混ざることが出てきます。蓋にも名前を忘れないようにしてあげてください。
◆クーピー・クレパス
クーピーやクレパスは記名がなくなりやすいです。名前シールが剥がれたり、折れてしまって片方に名前がなかったりするのです。クレパスは使用頻度が少なく紛失率が低いですが、持ち主が出てこない落とし物で多いのがクーピーです。折れているものでも十分使えますので、名前を書いておいてあげましょう。
管理が難しいお子さんは、クーピーの消しゴムや鉛筆削りを紛失しているかもしれません。用意しても紛失するからなくてもよいと考えるのではなく、一緒に買いに行き「大事に使ってね。」と話をしながら名前を書いてセットしてあげください。またすぐに紛失してしまうかもしれませんが、根気が必要です。
絵の具セット
- 雑巾:汚れを落としておく
- 絵の具:全色そろえておく、紫があれあば尚よし
- 筆
- 筆洗
- パレット
◆雑巾
雑巾は汚れを拭くというようりも、水を拭きとるという使い方なので、洗わないことが多いかもしれません。しかし、実際は、絵の具やこぼれた水を拭いて、汚れやすいです。次回に向けて洗っておいてあげましょう。雑巾は学校で指定されていなければ、2枚用意するとよいです。1枚は、絵を描くときに、筆洗で洗った筆の水気をとるために使用します。もう1枚は、片づける時に、洗ったパレットや筆洗などを拭くためです。
絵を描くときに拭く雑巾は、薄手の手拭きタオルや、雑巾を半分に切ったくらいのサイズでよいです。ぶ厚かったり大きいと、机の上で邪魔になります。片づける時に拭くための雑巾は、水を吸い取りやすいハンドタオルでもよいです。こちらもぶ厚すぎると隙間が拭きにくいなど扱いにくくなります。
◆絵の具
絵の具は、白・赤・青・黄・緑・黄緑などは特に少なくなっているかもしれません。よく使う色はお子さんによって異なります。量が少なくなり出にくくなっていると、色を塗るときに楽しくありません。気兼ねせずに好きな色を好きに使えることが作品づくりでは大事です。中身が見えずになくなりそうかわかりにくいので注意が必要です。
また、紫を用意してあげると、色のバリエーションが増えて映えます。紫は絵の具セットに入っていないことがほとんどです。赤と青を混ぜてつくれますが、赤紫、青紫になってしまい、色が暗くなります。また、色を混ぜる過程で色が薄くなりがちです。市販の紫は色がパキッとして、明るいきれいな色で、お勧めです。
課題の取り組み
冬休みゆっくりと過ごし、少し時間をもてあましてくる時期かもしれません。3学期がはじまれば毎日のことに追われるので、時間がある今、心にゆとりを持って取り組めるでしょう。また、課題に取り組むことで、学校生活を少し再現させてあげられます。机に座る、寒い外で体を動かすなど、体と頭を使う習慣と取り戻せます。ぬくぬくと暖かい部屋で、ごろごろとする生活は、学校生活よりも気楽です。冬休みの生活から、学校生活にシフトさせていきましょう。
縄跳び
縄跳びは寒い時期の運動にぴったりなので、3学期に学習をすることが多いです。
12月に練習が始まっていても、評価は3学期ということがあります。縄跳びは数回の授業でマスターできないからです。内容がわかっているのであれば、それを目標に練習すればよいですね。
内容が分からないのであれば、1年生は前跳び・後ろ跳びが、すぐにひっかからないようにすることを目標にするとよいです。学校によって基準は変わりますが、前跳びは20回、後ろとびは10回をまずは目指してみましょう。
前跳びや後ろ跳びを少し練習すると、交差跳びやあや跳び、二重跳びなどをすぐに練習しようとするかもしれません。しかし、その前に、十分に縄跳びに慣れておくことをお勧めします。ひっかからずに長く跳べるようにすることと、いろいろなバリエーションで跳べるようにしておきましょう。
練習のモチベーションは、お家の方の励ましが大きいですね。数を数えてあげると喜びます。100回を超すようになれば、タイムを計ってあげてもよいかもしれません。しかし、低学年は、回数を数えてあげるのが上達具合がはっきわかって嬉しそうです。
大変かと思いますが、学年が上がっていくと、「目標設定は一緒にして練習は自分で」→「報告を受けてほめる」→「自分で頑張る」というように、段階的に力が付いていくように、低学年の内は付き添ってあげてほしいところです。慣れるまでは一緒に、次第に回数を減らしながらも、お家の方も縄跳びを楽しんでください。
いろいろなバリエーションで課題を与えてあげると、飽きずに楽しいです。
- グーパー(グーチョキパー)跳び
- けんけん跳び(右・左)
- かけ足跳び
後ろとびはまだできないというお子さんも、バリエーションを加えることで楽しめます。気分転換になりながら、縄跳びにも慣れてきます。
前でできるようになれば、後ろで挑戦してみます。クーチョキパーは案外難しくて楽しめます。手をひろげた状態で、上にジャンプして、足はチョキというのは、混乱するようですね。
それぞれ得手不得手はありますが、毎日練習するとその子なりに上達していきます。何より学習時のモチベーションが違ってきます。頑張って練習したこと、そして上達したという自信がわくからでしょうね。
スモールステップが必要ですので、縄跳びに全く慣れていないようであれば、下記のブログを参考にしてみてください。
繰り上がりのたし算・ひき算
繰り上がりのあるたし算・ひき算は1年生の算数で必ず身に付けておきたい内容です。身に付けるというのは、問題を見て、ぱっぱっぱっぱっとすぐに答えを出せるといことです。
手を使って答えを出していのであれば、2年生までにはできるように、本腰を入れて練習を続けましょう。
繰り上がりのたし算・ひき算の前に、10までのたし算・ひき算ができるかを確認します。10までのたし算・ひき算の答えがすらすら出ないようであれば、10までの計算を完璧にしてしまいましょう。
練習は今までの慣れている方法でよいです。
- 計算カード
- 100マス計算
- 計算プリント
計算を毎日続けていてもスピードが上がらない、手を使ってしまうなど、効果が見られない場合は、計算練習の前に、計算を理解できているかを確認する必要があります。繰り返し練習が適していないかもしれません。よろしければ、下記のブログをご参考ください。
カタカナ
漢字は宿題やテストで頻繁に確認したり、練習したりする機会があります。しかし、カタカナは練習時間が少なくなりがちです。テストでちょこちょと出てくることはありますが、出てくる文字も限られており、50音マスターできていないかもしれません。
お家で50音を書けるか試してみるとよいでしょう。
ひらがな・カタカナ・漢字は日本語ですので、学習した学年で確実に身に付けておかなければ不便します。その中で、見逃されがちなのがカタカナです。6年生でもカタカナが書けないということがあるのです。
ちょうちょ結び
かた結びができない場合はそこから練習をしましょう。縄跳び練習をすれば、片づける時に結ぶ練習ができます。しかし、別の紐になるとやり方がわからなくなることがあります。時間がかかりじれったいかもしれませんが、いろいろな機会で結ばせてあげましょう。
かた結びができるようになれば、ちょうちょ結びに挑戦しましょう。学校で教える機会はなかなかありません。必要であれば教えることはあっても、全員マスターさせることは難しいです。
図工や生活科でかた結びはできる前提で進むことがあります。できなければ教えますが、そこが目的でないので、時間がかかりそうなら、やってあげることになります。
ちょうちょ結びは1年生でできる子は少ないですが、同様に、学校でマスターさせるということは難しいです。できなければ、やってあげるか、できる子に手伝ってもらうことも多いです。ちょうちょ結びは、3学期、そして2年生になりマスターする子が増えてきます。
冬休み、時間がある内に練習するとよいでしょう。今ちょうちょ結びができる子は、結ぶ場面でちょっと得意げです。靴紐に変わった時も、嬉しそうに自慢してきますよ。
まとめ
お家の方と一緒に学校の準備をすることで会話が生まれます。そういった会話がお子さんの励みになります。もっと休みたいなあ~という気持ちから学校へと切り替えるためにも、お家の方が学校に向けて準備していく、日常に戻してあげることが必要ですね。
・持ち物の準備
・課題への取り組み
これらを通して、お家の方も、お子さんも、気持ちよく新学期を迎えてください。
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