
そろそろ、小学校の持ち物を準備するのだけど、どのようなものを購入したらよいのかしら。園で使用していたものでもよいのかしら。

新1年生の保護者対象に、入学説明会が行われる時期です。そこで、持ち物について詳細を教てもらえることがあります。
詳細がなければ、特にきまりがなく自由でよいということです。
しかし、「新たな環境で」「自分のことは自分でする」ということが基本となる小学校において、持ち物には気をつけてあげてほしいです。
持ち物でおさえておきたいポイントについてお伝えいたします。説明会で詳細がない場合にご参考ください。
記名は基本
全ての持ち物の基本となるのが記名です。何でもいつでも常に記名です。記名を早めに習慣化することが得策です。
- 一つ一つに
- 新しく買い替えた時
- 長く使用している時
入学時の持ち物には気を付けてもらえるのですが、入れ替えた時や、長く使用した場合に、見落とされることが多いです。名前が消えたり、剥がれたりしてもそのままということがあるため、紛失しても手元に戻らないのです。名前があれば戻ってきます。

これだれの?は、「教室でよく聞かれる言葉ベスト3」に入るほどです。新品もたくさんあります。もったいないですし、持ち主探しで時間をとってしまいます。記名一つで解決されるのです。
各持ち物のポイント
持ち物によってポイントが異なります。主な持ち物についてご紹介します。

袋類
入学前にたくさん準備しなければならないのが袋類です。
- 給食袋
- 体操服袋
- 上靴袋
入学後、鍵盤ハーモニカ袋を用意されるご家庭もありますが、邪魔になってしまうので必要はありません。ただ、紐を長くして持ち運ぶ時に肩にかけられるようにしてあげている場合もあります。
肩からずり落ちて、持ちやすそうだとは思いませんが、必要性を感じたらご検討ください。
紐の長さと太さ
紐の長さの目安を伝えてくれる学校があります。紐の長さは重要です。
床にひきずる可能性があるからです。1年生の机は思った以上に低く、給食袋の底が床につく、さらに通路までたれ下がってしまっているという場合があります。
汚れて不衛生なだけでなく、ひっかかってお友達がこけてしまうことがあるのです。
給食袋など机の横にかけるものは短くしておきましょう。
体操服袋や上靴袋など、壁にかける袋であっても、長すぎると邪魔になります。
紐の太さもも重要です。紐が分厚い、幅が広い場合、フックにおさまりきらずに、落ちやすくなることがあります。
学校規模によりますが、教室が狭いと、物によく当たります。かけているつもりでも、当たるとすぐに落ちてしまいます。
フックの奥までしっかりかけるという整頓が身に付いているお子さんは、きっちりかけるでしょうが、そうでなければ、すぐに落ちて、袋が埃まみれになったり、紛失ということになったりしやすいです。
袋の種類
袋と言っても種類が大きく3つあります。
- トートタイプ
- 巾着タイプ
- ナップサック
おすすめはひっぱって絞る巾着タイプです。給食袋ではこのタイプがほとんどです。
体操服や上靴袋は、分厚い紐のトートタイプの販売が多いためか、巾着タイプの袋が少ないです。
中身が出ないように、持ち手を輪っかに通すタイプがよく見られます。しかし、片づけが苦手なお子さんは、輪っかに通さずに片方の紐だけをフックにかけてしまいます。
そのため、袋の口がだらーんと開いた状態で、体操服や赤白帽などの中身が落ちることがあります。
ひっぱって絞る巾着タイプであれば簡単に口を閉められます。口を絞らなかったとしても、紐の片方だけをフックにかけることにならないので、袋の口が開いた状態になりにくいです。
一方、トートタイプは持ちやすさがあります。お子さんの性格やかばんのタイプを合わせて考えるとよいでしょう。かばんのタイプとは、ランドセルかランリュックなどのかばんかということです。
ランドセルだと入れらる量が少なく、荷物を手で持つことが多くなります。でも、ランリュックだと袋類の荷物も中に入りやすいです。その場合は、かばんにできるだけ入るように、薄手の生地にしておくのもポイントです。
ランリュックって何?という方は、下記をご覧ください。
ナップサックにして、ランドセルの上から背負えるようにする場合もあります。しかし、低学年では自分で背負うことが難しいです。背負う時に、勢い余って他の子にぶつけてしまうこともあります。
結果、ナップサック上部に付いてある取っ手の紐を持ち、肩紐を引きずったまま歩いてしまうということがよくあります。紐にひっかかってしまいそうで見ていてひやひやします。
記名場所
袋類を落とした時に困るのが、記名が見つかりにくいことです。
誰か拾ってくれても、「名前がない」と言って持って来ます。大抵は内側に書かれているのです。記名のポイントは、拾われた時にすぐにわかるように書くことです。
持ち手の部分や、袋の外など、目立つところに記しておいてあげましょう。また内側に書いていると、薄れていてもお家の方も気付きにくいのです。
道具箱
はさみやのりなど、各個人で用意する学校があります。学校で一斉購入してくれるもの、家庭で購入するもの、間違えがないように確認は必須です。
のり
水のりやスティックのりなど、指定されたものを用意しましょう。
水のりの場合はすぐに使用できるように内蓋を必ず外しておいてください。1年生が内蓋を外すのは、難しいからです。
最近、水のりが出てくるところがスポンジではなく、穴があいているタイプのものがあります。穴あきタイプは塗りにくいので、昔からあるスポンジが付いているタイプにしておきましょう。
蓋にも記名が必要です。蓋が転がることがよくあります。友達のところに紛れることもあります。蓋を紛失すると困りますよね。
はさみ
園から使用している使い慣れたものでよいです。
学校で一斉購入する場合は、左利き用は聞いてもらえますのでお知らせをよく聞いておいてください。
クーピー・クレパス
何色か指定されているかもしれません。園で使用していたのがあれば、それでよいですが。小さくなっていたり、折れていたら補充してあげてください。
容器は汚れていたら、消しゴムで消したり、濡れ布巾で拭いてあげたりすると、少し綺麗になって気分も上がりますね。
記名は1本1本に必須です。名前シールの場合、外れることごよくあります。上からテープでおさえるか、取れにくいサイズ、貼り方をしてあげてください。
粘土・粘土板
油粘土も粘土板も園で使用していたらそれでよいです。
粘土は低学年でしか使わないです。また、図工の授業や休み時間に、数回しか使用しません。ですので、少し汚れていても、量が少し減っていても構いません。
量が半分ほどになっている場合は補充してあげた方がよいですね。
粘土板は洗ったり、濡れ布巾でふいたりしてあげるとよいです。記名が薄れていないかの確認もお忘れなく。
粘土べらは基本は必要ないです。必要であれば指示が出ます。
100均は慎重に
百均は便利ですが、吟味が必要です。
「使用したことがありよかった」というものにしてあげましょう。
使用時に困ることが多々あるからです。
- ひっつきにくい(のり、テープ)
- 消しにくい(消しゴム)
- 折れやすい(クーピー)
- 箱の開閉がしにくい(クレパス)
- 破れやすい(ノート)
- 剥がれやすい(名前シール)
- 蓋が開閉しにくい(のり)
大人だと扱えても、子どもは扱いにくいということもあります。
少し高くはなりますが、昔からある大手の老舗メーカーのものであれば間違いないです。
メルカリだと、このような老舗メーカー品も安く購入できます。大変便利ですので、入学前にメルカリをはじめて、慣れておくのがおすすめです。
反対に、安くてよいものがあります。
- 粘土・粘土板・粘土ベラ
- 図工などの材料
油粘土は年に数回しか使いませんので安くて構いません。
今後、図工などで使用する材料(折り紙、リボン、モール)などは百均で十分です。その場限りの消耗品だからです。
百均が悪いわけではなく、お子さんが困らないように使い分けて、うまく活用してください。
まとめ
学校では自分の物は自分で管理・扱えなければなりません。
- 使用時に戸惑う
- 紛失する
- 散らばる
- 片づけに時間がかかる
本来の活動内容に注力できないということがないようにしてあげたいですね。
毎時間使用する文具は、学習に影響してきます。ぜひ、下記もご参照ください。
水筒の準備も必要です。園で使用していたプラスチックの慣れた水筒でよいです。
しかし、夏は水筒について頭を悩ませます。暑くなりだしてから慌てないよう、今から考えておいてください。
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