
プールの授業、どんなタオルを持たせたらいいの?
1年生の保護者の方から、よくいただく質問です。
巻けるタイプのラップタオルを選ぶご家庭が多いですが、実は1年生には使いこなせない子も多いのが現実。

大切なのは、「その子に合ったタオル」を選んであげることと、「家での練習」です。
この記事では、小学校1年生を8回担任してきた現役教員が、プール授業に最適なバスタオルの選び方と、ラップタオルが合う子・合わない子の特徴をわかりやすくご紹介します。
1年生には「ラップタオルが合わない子」も多い
「恥ずかしくないように」「隠せるように」と巻きタオルを選びがちですが、実際は1年生にとってラップタオルは難易度が高いアイテムです。
- 上下を脱ぐ順番がわからず、全裸になってしまう
- タオルを巻いたまま着替えようとしても、もたついて上手くできない
- 特に濡れたタオルだと動きが制限されてしまう
実際の現場では、ほとんどの子がタオルを巻かずに着替えているのが実情です。
巻きタオルが「向いていない子」の特徴
- 着替えの手順がまだ身についていない
- タオルをうまく扱えない
- 整理整頓や指示の理解がまだ苦手
このようなタイプのお子さんは、巻きタオルを使ってもうまく隠せず、かえって混乱してしまうことがあります。
✔おすすめの対策
- 家で実際の着替えを何度か練習しておく
- スカートをはくなど、自然に隠しながら着替えられる準備をしておく
- タオルをかぶせるより、椅子に座って素早く着替える練習が有効
巻きタオルが「向いている子」の特徴
- 恥ずかしがり屋で、人前での着替えを嫌がる
- 体格がよい女の子
- 自分でタオルを広げたりたたんだりできる
- 指示をよく聞き、手順に沿って行動できる
1年生でも、巻きタオルをうまく使いこなせる子はいます。
ただし、それでも必ず家で練習しておくことが大前提です。
肉付きがよい女の子は胸がある子もいます。男の子は何も考えずに不要なことを言うこともあります。お子さんが気にしていないことも多いので、お家の方が気を遣うように言ってあげるとよいでしょう。
一番おすすめは幅が狭く薄手で吸水性のあるバスタオル
1年生では、着替え重視のバスタオル選びよりも、プール後の体ふきや寒さ対策、持ち運びのよさから、幅が狭く薄手でよく水を吸うバスタオルを選ぶ方が実用的です。
- ふきやすい
- 乾きやすい
- 荷物がかさばらない
- 子どもでも扱いやすい
ラップタオルは、幅が広く丈が長いサイズを選びがちです。ひきずってしまい、ふんでしまうと大変危険です。
ラップタオルの子は大きいサイズを使っていることが多く、タオルに埋もれてしまっています。
【先生おすすめ】実際に使いやすいバスタオル3選
ガーゼバスタオルは薄いくて軽量で柔らかいので扱いやすいです。その上、吸収性がよいです。ふきやすいです。

かわいいですね。マイクロファイバーですので吸収性もよくコンパクトです。

ラップタオルは巻いたときの丈を長くすると扱いにくくなります。短めにしてあげましょう。

まとめ:ラップタオルの前に着替えの練習
- 巻きタオルは合う子と合わない子がいる
- 薄手のバスタオルが万能でおすすめ
- どんなタオルでも、家で着替えの練習が大切
「これならうちの子も安心!」
そう思えるタオルを、ぜひ見つけてあげてくださいね。
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