【絵の具セット】学校購入がお勧めの理由と選び方のポイント

持ち物

1年生の図工で絵の具を使用します。1年生では学校の絵の具をみんなで使用し、作品を仕上げるために色を塗るというよりも、無造作に使用して楽しむ活動という感じです。

しかし、みんなで共有するのが大変だったり、絵の具の練習をするためだったりで、個人で絵の具セットを購入してもらうことがあります。

では、どのような絵の具セットがよいのでしょうか。

みちこさん
みちこさん

学校で申し込み袋も配布されたけど、ネットで購入した方が安そうなのよね。でも、みんなと同じ方がやっぱりよいのかしら。

せんせい
せんせい

お子さんによって異なるので一概には言えませんが、基本的には学校での購入がお勧めです。他で購入する際には、1年生ならではの視点が必要になります。

お子さんが授業で混乱を招かなず、絵の具が楽しい!となるように、選び方の参考にしてもらえたらと思います!

学校購入のメリット3選

学校で紹介してもらった絵の具セットを購入されるのが、一番お子さんにとって戸惑いがなくスムーズですのでお勧めです。学校が紹介する学用品は、少し高いと思われるかもしれません。定価になりますからね。

しかし、使いやすいものを選んでいるので、総合的に見て80点はとれていると感じます。もちろん学校に還元はありません。価格さえ気にしなければ、学校購入がお勧めです。

  1. 使いやすい
  2. 見本として提示され説明される
  3. 教室保管しやすい
せんせい
せんせい

1と2は特に重要です。

1 学校購入品は使いやすい

学校の学用品などは、業者に複数の会社を紹介してもらい選んでいます。一つの会社ではなく、学用品や教材によって会社を変えていきます。絵の具セットはこの会社、習字セットはこの会社、国語辞典はこの会社・・・という具合です。

  • 前年度も使用していてよかった
  • 他校でも人気
  • 新しく変わったところ

そういった情報を得ながら、いくつかのものを見比べ、最終的に価格との兼ね合いで決めます。

何より、子どもたちの動きを一番よくわかっている先生が選ぶのです。この部分は使いやすい、これがあるとややこしくなるなど、クラスの子どもたちが使っているところを想像したり、過去の経験を踏まえながら選ばれたものです。

たまに、これを100均で買ってきたかあ・・・という場合があります。100均はうまく活用するとよいですが、これはだめだというものもあります。お子さんが四苦八苦している原因の一つかもしれません。

2 見本として提示され説明される

学校で購入される方が多いので、必然的に同じものを使用するお子さんが多くなります。ですから、指示をする時は学校購入のものを使用して説明します。つまり、使い方をその通り教えてもらえるのです。1年生はものが少し違うだけで戸惑います。意図がわからないからです。

例えば、学校購入のパレットには[どこに何色を入れるのか示されている]場合、自分のパレットにそれがなかったら

「先生!ない!」

「じゃあ、絵の具ケースを見て、絵の具が入っている順番に入れていけばいいよ」となります。

絵の具を一つ入れるたびに「ここ?」「ここ?」と続きます。

「〇〇色をここに入れます」

「先生!その色ない!」

となります。このようなやり取りが、一人二人ではありません。自分がとる行動を具体的に示されなければわからないことが多いです。これは1年生特有ですね。

学年が上がると意図を汲めるので、学校購入でなくても対応できるようになってきます。ですので学校外で購入する時にそこまで考えなくてもすみます。3年生の習字セットでも少しパニックになりますが、1年生ほどにはなりません。(ただし、中学年で購入する辞書は同じ物がわかりやすいです)

1年生であっても、

  • 理解力がある
  • 話を聞いてわかる
  • 臨機応変に自分で考えられる

こういったお子さんは、先生が示すものと異なっていても大丈夫でしょう。反対に、

  • 少しのことで気にする
  • 理解に時間がかかる
  • 見るとわかる
  • すぐに不安になる

こういったお子さんは同じものであると安心して取り組めます。

せんせい
せんせい

先生が誰か一人のを選んで見本に示しながら、実はそのお子さんの作業をみんなよりも先に進めて手伝っていることがあります。理解がゆっくりなお子さんや気にかけているお子さんによくします。マンツーマンでゆっくりと手伝える時間なのです。違うものを使用していれば見本にできませんので、他の子に見本兼手伝いが変わってしまいます。

3 教室保管しやすい

児童数が多い場合、ロッカーなどの保管スペースが限られてきます。形がみんな同じで四角いので積み上げられるという場合にも、他で購入していると入らない、きっちりと置けないということも出てきます。これは、教室環境にもよりますし、○○の上に置くなど少し違うところに置けばすむだけですので、上記2つの理由よりもそこまで気にする必要はありません。

絵の具セットに限らず、少し大きいから別のところへ、形状が違うのでみんなのものを回収したあとに上に乗せておくといったことが出てくることがあるかもしれないというおとは知っておくとよいでしょう。

学校外で購入する際のポイント

学校で購入してしまえばあれこれ考えずにすむので早くて楽です。しかし、ネットの方がお得に買えるなどで、学校外購入を検討中のご家庭もあるでしょう。お子さんが先生の指示を聞いて絵の具セットを扱えるのであれば、学校外での購入はお得かと思います。

ネットで学校と同じ会社の同じ種類がお得に購入できたら一番よいですが、同じものがなく他の商品を選ぶ場合、お子さんが使いにくくならないように下記をチェックしてみてください。

筆洗の選び方

筆洗とは筆を洗うバケツのようなものです。

✅仕切りが4つの筆洗

仕切りが少なくコンパクトな筆洗は、筆をきれいに洗いきれないかもしれません。今は、重ねて片づけられるコンパクトなものより、4つの仕切りがあり重ねられない安定感のある大きめな筆洗が主流です。

内側にガイドある筆洗

筆洗の内側に線が入っているものがあります。水を入れる量が示されているので大変わかりやすいです。筆は順番に仕切り内を移動して洗っていきます。徐々に汚れを落としていきます。それぞれに役割があるのです。

入れた水が多すぎて、仕切りを超えて水が隣へ入ることがよくあります。逆に、水が少なすぎると、すぐに水が汚れてしまいます。量の調整が説明しずらく、「これくらい」では、わかりにくいのです。

せんせい
せんせい

もし線が入っていなければ、ペンやシールで印をつけてあげるのもよいですね。筆洗の仕切り3分の2程度で、筆をじゃぶじゃぶ洗っても隣に水が入らないところが目安となります。

パレットの選び方

パレットは絵の具を入れるものですね。最近は折り畳みのものが多いです。

色が示されているパレット

何の色をどこに入れるのかが示されているものがあります。これがあると迷わずにすみます。

✅大きめの部屋(色を入れたり混ぜたりするところ)になっているパレット

色が隣の部屋にいかないように、大人が使用するようなコンパクトな部屋より少し大きめなものがよいです。混ぜるところは広い部屋と中くらいの部屋がいくつかあるものがよいです。

特に内側に線が入っている筆洗と色が示されているパレットは要チェックです!1年生にとって、視覚的なガイドがあるのは大変わかりやすいです。

バッグや小物類の選び方

◆バッグ

コンパクトなものがよいですが、上記のものを満たすにはある程度は大きくなってしまいます。

口ががばっと開いて出し入れしやすいものがよいですね。開き具合もメーカーによって異なるのです。

◆スポンジ

スポンジが付いているものもありますが、雑巾やタオルなどを小さく切って用意してあげる方がよいでしょう。スポンジよりも筆に付いた水を調整しやすいです。

◆筆

筆の太さは学校で指示されているかもしれません。お知らせがなければ、学校購入と同じサイズのものを選びましょう。たいてい2本用意します。細すぎるものは不要です。

◆絵の具

絵の具は白が2つある方がよいです。入っていなければ別途購入すればよいです。チューブはソフトタイプのもので大きめがよいです。加減がわからず出しすぎることがあるので減りも早いです。それに開閉しやすいですね。

せんせい
せんせい

紫色の絵の具を是非入れてあげてほしいです!紫色は学校購入でもセットで入っていることはないのでなくても大丈夫なのですが、1色鮮やかな色が増えることで絵もカラフルになります。紫は、赤と青で作れるのですが、どうしても暗めの色になります。市販の紫は明るいぱりっとした色で、あれを作ることはできないのです。

◆パレット入れ

パレットを洗わずに持ち帰る学校があります。児童数に対して水道の数が不足しているのですね。そのような場合にはパレット入れが必要です。学校購入でパレット入れが含まれていたら、用意しておいた方がよいかもしれません。お便りでそのような旨が書かれているかもしれませんので、注文時のお便りはチェックしておいたほうがよいですね。

事前に練習をしておく

授業で困らないように、絵の具セットをお子さんと確認しておくとよいでしょう。さらに、心配であれば少し練習してみるとよいですね。

  1. 筆洗は仕切りの半分から3分の2くらいまでにしておく(慣れるまでは半分くらいを目安に)
  2. 筆を洗う時には、大きな部屋⇒端(中くらい)の部屋⇒真ん中の部屋というように順に筆を進めていく。残りの一つはいつもきれいな水にしておく(混ぜる時に使う)
  3. パレットには絵の具の箱に書かれている順に入れる。白や黒は1つあけるとよい。
せんせい
せんせい

ネット購入のお子さんで、毎回パレットが開かないと持ってきたことがありました。硬いわけではなく、指をかけるところが微妙に違うため開かないのです。やはり少し扱いにくいメーカーもあるのかもしれません。事前に使ってみるとそういうことに気付けるかもしれませんよね。

合わせて片づけ方も練習しておくとよいでしょう。家に帰ってびっくり!ということが少なくてすむかもしれません。これは、お子さんによって何とも言えないところですが・・・

まとめ

学校購入がお勧めですが、今はネットやフリマアプリなどでお得に購入できます。お子さんの状況を踏まえて検討してみるとよいですね。

学校外で購入する際には

・筆洗の内側の線

パレットの色の指示

というように、ガイドされているものを選ぶとよいでしょう。

また、かさばりますがそれぞれ大きめの方が扱いやすいです。

自分の絵の具セットを持てることを1年生は大変喜びます。選び方を気を付けてあげることで、お子さんの負担を減らすことができます。ご参考にしていただけたらと思います。

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