【教員がお勧めする絵の具セット】学校購入がよい理由とネットでの選び方のポイント

持ち物

1年生の図工で絵の具を使用します。1年生では学校の絵の具をみんなで使用し、作品を仕上げるために色を塗るというよりも、色遊びを楽しむとう活動を行います。

しかし、1年生で個人の絵の具セットを購入する学校が多いです。では、どのような絵の具セットを購入すればよいのでしょうか。

みちこさん
みちこさん

学校で申し込み袋も配布されたけど、ネットで買った方が安いのよね。でも、学校で買った方がよいのかしら。

せんせい
せんせい

学校での購入はお勧めです。しかし、ネットの方が安いですので、お勧めの絵の具セットと選ぶ際のチェックポイントを挙げますね。

すでにネットなどで絵の具セットの購入を検討されている方は、目次から‘‘お勧めの絵の具セットと選び方のポイント‘‘にとんでください

せんせい
せんせい

教員歴20年以上、1年生担任8回で250人以上を見てきた経験からお伝えします。

お子さんが授業で混乱を招かなず、絵の具が楽しい!となるように、選び方の参考にしてもらえたらと思います!

学校購入のメリット3選

学校で紹介してもらった絵の具セットを購入されるのが、一番お子さんにとって戸惑いがなくスムーズですのでお勧めです。

学校が紹介する学用品は、少し高いと思われるかもしれません。定価になりますからね。

しかし、使いやすいものを選んでいるので、総合的に見て80点はとれていると感じます。

もちろん学校に還元はありません。価格さえ気にしなければ、学校購入がお勧めです。

  1. 使いやすい
  2. 見本として提示され説明される
  3. 教室保管しやすい
せんせい
せんせい

1と2は特に重要です。

1 学校購入品は使いやすい

学校の学用品などは、業者に複数の会社を紹介してもらい選んでいます。

一つの会社ではなく、学用品や教材によって会社を変えていきます。絵の具セットはこの会社、習字セットはこの会社、国語辞典はこの会社・・・という具合です。

  • 前年度も使用していてよかった
  • 他校でも人気
  • 新しく変わったところ

そういった情報を得ながら、いくつかのものを見比べ、最終的に価格との兼ね合いで決めます。

何より、子どもたちの動きを一番よくわかっている先生が選ぶのです。

この部分は使いやすい、これがあるとややこしくなるなど、クラスの子どもたちが使っているところを想像したり、過去の経験を踏まえながら選ばれたものです。

たまに、これを100均で買ってきたかあ・・・という場合があります。

100均はうまく活用するとよいですが、これはだめだというものもあります。お子さんが四苦八苦している原因の一つかもしれません。

2 見本として提示され説明される

学校で購入される方が多いので、必然的に同じものを使用するお子さんが多くなります。

ですから、指示をする時は学校購入のものを使用して説明します。

つまり、使い方をその通り教えてもらえるのです。1年生はものが少し違うだけで戸惑います。意図がわからないからです。

例えば、学校購入のパレットには[どこに何色を入れるのか示されている]場合、自分のパレットにそれがなかったら

「先生!ない!」

「じゃあ、絵の具ケースを見て、絵の具が入っている順番に入れていけばいいよ」となります。

絵の具を一つ入れるたびに「ここ?」「ここ?」と続きます。

「〇〇色をここに入れます」

「先生!その色ない!」

となります。このようなやり取りが、一人二人ではありません。

自分がとる行動を具体的に示されなければわからないことが多いです。これは1年生特有ですね。

学年が上がると意図を汲めるので、学校購入でなくても対応できるようになってきます。ですので学校外で購入する時にそこまで考えなくてもすみます。

3年生の習字セットでも少しパニックになりますが、1年生ほどにはなりません。(ただし、中学年で購入する辞書は同じ物がわかりやすいです)

  • 理解力がある
  • 話を聞いてわかる
  • 臨機応変に自分で考えられる

上記のようなお子さんは、1年生でも先生が示すものと異なっていても大丈夫でしょう。反対に、

  • 少しのことで気にする
  • 理解に時間がかかる
  • 見るとわかる
  • すぐに不安になる

上記のようなお子さんは、何年生であっても同じものであると安心して取り組めます。

せんせい
せんせい

先生が誰か一人のを選んで見本に示しながら、実はそのお子さんの作業をみんなよりも先に進めて手伝っていることがあります。理解がゆっくりなお子さんや気にかけているお子さんによくします。マンツーマンでゆっくりと手伝える時間なのです。違うものを使用していれば見本にできませんので、他の子に見本兼手伝いが変わってしまいます。

3 保管しやすい

児童数が多い場合、ロッカーなどの保管スペースが限られてきます。

形がみんな同じで四角いので積み上げられるという場合にも、他で購入していると入らない、きっちりと置けないということも出てきます。

これは、教室環境にもよりますし、違うところに置くなど対応してもらえますので、上記2つの理由よりもそこまで気にする必要はありません。

お勧めの絵の具セットと選び方のポイント

学校購入にしておけば間違いないですが、原価ですので高いですよね。ネットではポイントや種類も豊富でお得に購入できます。しかし、使いにくい絵の具セットもあるので注意が必要です。

使用しやすい絵の具セットをネットで探してみました。

せんせい
せんせい

シンプルなバッグは少しお得に購入できます。バッグの形状は、このボックスタイプが使用しやすいです。

せんせい
せんせい

上記は、お値段もお手頃の上、女の子が好みそうなバッグですね。使いやすいポイントも満たしていてお勧めですね。

学校教材クラフト品のトーヨー教材
¥4,480 (2025/06/27 21:15時点 | 楽天市場調べ)
せんせい
せんせい

学校教材のトーヨーさんなら間違いないですね。クーポンなどもありますので、要チェックです。

選んだポイント
  • シンプルなバッグなために価格がおさえられている
  • 学校でよく使用されている使いやすいタイプの筆洗やパレット、絵の具、バッグの形状である
  • 下記のチェックポイントにほぼ当てはまる

‘‘ほぼ当てはまる‘‘の‘‘ほぼ‘‘とは、筆洗に水の量を入れる目安ラインが入っていない可能性があることです。しかし、必要であればマジックで書いてあげればよいので大丈夫です。

ネットで安ければよいというわけではないので注意が必要です。使い勝手が悪かったり、粗悪品であったりするものを見かけることがあります。

ネットや店頭など、学校外で購入する際には、下記をチェックしてみてくださいね。

筆洗の選び方

筆洗とは筆を洗うバケツのようなものです。

✅仕切りが4つの筆洗

仕切りが少なくコンパクトな筆洗は、筆をきれいに洗いきれないかもしれません。

今は重ねて片づけられるコンパクトなものより、4つの仕切りがあり重ねられない安定感のある大きめな筆洗が主流です。

内側にガイドある筆洗

筆洗の内側に線が入っているものがあります。水を入れる量が示されているので大変わかりやすいです。

筆は順番に仕切り内を移動して洗っていきます。徐々に汚れを落としていきます。それぞれに役割があるのです。

入れた水が多すぎて、仕切りを超えて水が隣へ入ることがよくあります。逆に、水が少なすぎると、すぐに水が汚れてしまいます。量の調整が説明しずらく、「これくらい」では、わかりにくいのです。

せんせい
せんせい

もし線が入っていなければ、ペンやシールで印をつけてあげるのもよいですね。筆洗の仕切り3分の2程度で、筆をじゃぶじゃぶ洗っても隣に水が入らないところが目安です。

パレットの選び方

パレットは絵の具を入れるものですね。最近は折り畳みのものが多いです。

色が示されているパレット

何の色をどこに入れるのかが示されているものがあります。これがあると迷わずにすみます。

✅大きめの部屋(色を入れたり混ぜたりするところ)になっているパレット

色が隣の部屋にいかないように、大人が使用するようなコンパクトな部屋より少し大きめなものがよいです。

混ぜるところは広い部屋と中くらいの部屋がいくつかあるものがよいです。

バッグや小物類の選び方

◆バッグ

コンパクトなものがよいですが、上記のものを満たすにはある程度は大きくなってしまいます。

ボックスタイプの上部のふたを開ける絵の具バッグはがっちりしていますが、形が保たれているため中が整頓しやすいです。

チャックで全開するタイプは入れやすそうですが、がばっと開くので整頓できる子向きです。ボックスタイプよりも心持ちコンパクトになります。

クッションなど入っていなくても大丈夫ですので、薄手でコンパクトな方を選ぶとよいです。

薄手の雑巾

薄手の雑巾(100均などで可)2枚を用意しましょう。

  • 洗った後に拭く雑巾
  • 塗っている時に筆の水分量を調整する雑巾

スポンジはなくてよいです。

水分を調整するための雑巾は、半分くらいに小さく切って用意してあげるとよいです。机の上に置いて使用するのでコンパクトな方がよいです。

薄手でコンパクトなハンドタオルなどでもよいです。

◆筆

筆の太さは学校で指示されているかもしれません。

お知らせがなければ、学校購入と同じサイズのものを選びましょう。たいてい2本用意します。低学年では細すぎるものは不要です。

◆絵の具

絵の具は白が2本ある方がよいです。入っていなければ別途購入すればよいです。

チューブはソフトタイプのもので大きめがよいです。開閉しやすいです。

せんせい
せんせい

紫色の絵の具を是非入れてあげてほしいです!紫色は学校購入でも入っていることはないのでなくても大丈夫なのです。でも、鮮やかな色が増えることで絵がカラフルになります。紫は、赤と青で作ると暗めの色になり、市販の明るいぱりっとした色はつくれません。

◆パレット入れ

パレットを洗わずに持ち帰る学校があります。児童数に対して水道の数が不足しているのですね。

持ち帰る場合にはパレット入れが必要です。学校購入でパレット入れが含まれていたら、別途購入しておいた方がよいです。

お便りなどで説明がありますので要チェックです。

事前に練習をしておく

授業で困らないように、絵の具セットをお子さんと確認しておくとよいでしょう。さらに、心配であれば少し練習してみるとよいですね。

  1. 筆洗は仕切りの半分から3分の2くらいまでにしておく(慣れるまでは半分くらいを目安に)
  2. 筆を洗う時には、大きな部屋⇒端(中くらい)の部屋⇒真ん中の部屋というように順に筆を進めていく。残りの一つはいつもきれいな水にしておく(混ぜる時に使う)
  3. パレットには絵の具の箱に書かれている順に入れる。白や黒は1つあけるとよい。
せんせい
せんせい

ネット購入で、自分で開けられないパレットの子がいました。指をかけるところが微妙に違うため開かないのです。少し扱いにくいメーカーだったのでしょう。事前に使ってみるとそういうことに気付けますね。

片づけ方も練習しておくとよいです。

家に帰ってびっくり!ぐちゃぐちゃ・・・ということが少なくてすむかもしれません。これは、お子さんによって何とも言えないところですが・・・

絵の具セットを持ち帰ったら中身を要チェックです。

まとめ

学校購入がお勧めですが、今はネットやフリマアプリなどでお得に購入できます。お子さんの状況を踏まえて検討してみるとよいですね。

学校外で購入する際には

・筆洗の内側の線

パレットの色の指示

というように、ガイドされているものを選ぶとよいでしょう。

また、かさばりますがそれぞれ大きめの方が扱いやすいです。

自分の絵の具セットを持てることを1年生は大変喜びます。

選び方を気を付けてあげることで、お子さんの負担を減らすことができます。ご参考にしていただけたらと思います。

メルカリで購入するとさらにお求めやすくなります。下記もご参照ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました