【学習系習い事の選び方】塾・公文・進研ゼミの特徴と向いている子は?

学習
みちこさん
みちこさん

1年生から塾って必要?

いらないと思うんだけど、勉強がよくわかっていないようで。

せんせい
せんせい

低学年でもお勧めのお子さんはおられます。

塾以外の他の選択肢もありますので、お子さんに合わせて考えてあげてください。

よかれと思って習わせたにも関わらず、お子さんに合っていなければ、プラスどころかマイナスになりかねません。学習系習い事が必要か、そして、必要であると考えたなら、何が向いているかを検討してください。

塾・公文・進研ゼミに通っている子たちをたくさん見てきた中で、授業の様子や成績などを踏まえて、向いている子を紹介します。低学年だけでなく、中学年・高学年のお家の方も共通する部分がありますので、参考にしていただけたらと思います。

せんせい
せんせい

長年、学校で子どもたちと接してきた経験からの考えです。

随分昔になりますが、学習系習い事でアルバイトをしたこともあります。

統計を元に考察しているわけではないことをご了承ください。

1年生から学習系習い事がお勧めな子

低学年で学習系習い事は必要ないとお考えの方は多いかと思います。しかし、低学年で習うことが必要であったり、低学年から習うことで効果が大きくなる場合もあります。

  • ご家庭で勉強を見られない場合
  • 理解に時間がかかる場合
  • 難関校を受験される場合
  • お子さんの学習意欲が高い場合
  • ご家庭で留守になることが多い場合

このような場合には、学習系習い事を検討してみてもよいかもしれません。

家庭で勉強を見られない場合

宿題を自力でできるお子さんは、学校の学習を理解していると概ね判断できます。ですので、低学年で焦って学習系習い事をさせなくても大丈夫です。

しかし、お仕事などで忙しいと、宿題をしているところを見る機会が少なくなり、学習状況を常時把握することが難しくなります。そして、フォローが遅れてしまいます。

できてると思っていたが、実は随分と学習が遅れていたということもあります。そのようなことを防ぐためにも、学習系習い事は有効です。

また、授業についていけていないとわかっていても教えてあげる時間が十分にとれない場合は、学習系習い事を活用していきましょう。

有効活用することで、お子さんの理解度を上げある共に、お家の方のゆとりをつくることもできます。

せんせい
せんせい

「宿題を家で見たいので、放課後児童クラブではさせない」というご家庭もありました。最近ではあまり聞きませんね。

◆状況確認として下記の方法もあります

一度試してみて、継続が難しくなったタイミングで再度検討してみるのもよいかもしれませんね。

  • 放課後児童クラブの先生に宿題の取り組み方を尋ねる

先生に教えてもらっているのか機会があれば尋ねるとよいでしょう。教えてもらっていたとしても、たまに質問だけで終わるのか、横に付かないと難しいのかで随分と違います。

放課後児童クラブの先生が教えていなくても、自力でできているとは限りませんので注意が必要です。お友達の宿題を見せてもらっている、もしくは、のぞいて写しているということもあり得ます。できた宿題を見て、授業内容を理解していると思い込んでしまうことがあります。気を付けてください。

  • 休みの日は一緒に宿題をすると決めておく

1週間に1回か2回は見るように決めておきます。

それだけの頻度であれば、遅れていることに気づいても、早めの対応がとれます。

  • 宿題以外の課題を用意する

宿題以外の課題を少しだけさせて、随時確認する方法です。

ただ、日々忙しいと後回しになりますので、このタイミングでするという習慣にしておかないと、継続は難しいかもしれません。休日の日にするというのも一つですね。

  • 宿題の一部を残して家で見る

算数なら最後の問題、漢字なら最後の文字だけ残しておき、帰宅後にします。全て家で見ようとすると慌ただしくイライラのもとですが、一部だけなら時間がかかりません。

ただ、本当にあれこれと忙しい場合は、宿題が残っているというだけでストレスになるかもしれませんので、やめておいた方が無難ですね。

せんせい
せんせい

仕事で遅くなるので、留守番させる代わりに習い事に通わせるご家庭もあります。

お金の面との兼ね合いになりますが、お子さんも楽しめるのならそういった使い方もいいですね。

理解に時間がかかる場合

短時間の授業で学習内容を理解して覚えるというのは難しいです。

ですので復習が必要であり、その一つとして宿題があります。宿題だけで学習内容を身に付けられるのであれば、小学校の間はそれだけでも十分に感じます。宿題でわからないところをあやふやなままにせずに、解決していくことで理解を深めていけます。

しかし、

  • 毎回聞いてくるのでつきっきりになる
  • 数日間同じことを説明している
  • あの手この手で説明してようやく理解してくれる、もしくは理解してもらえない

このような場合は、授業についていけていないかもしれません。お家でドリルなどの教材を探しながら根気強く教えてあげられるのなら、経済的にも一番よいです。

しかし、このような状況ではお家の方もいっぱいいっぱいになりやすいです。

  • いらいらする
  • どうしてよいかわからない
  • けんかになる
  • そこまで時間を割けない

このような時には、学習系習い事を検討するタイミングですね。

お子さんに適したものを選択しましょう。

どのお子さんも、向き不向きがありますが、特に学習を苦手とする場合はお家の方が気を付けてあげましょう。

せんせい
せんせい

授業以外にも学習時間が増えれば力が少しずつ付きます。しかし、せっかく始めたとしても、この子はそれじゃない・・・と思うことがあります。

お子さんの学力よりも背伸びしたり、お金との兼ね合いで下手に選んだりすると逆効果になることがあります。学習意欲を下げてしまいます。

塾・公文・進研ゼミの特徴をしっかりと理解した上で選択してあげてください。

難関校を受験する場合

難関校の受験を視野に入れておられるのであれば、低学年から先取りしていくと後々楽になるでしょう。学習内容の理解を深めるだけでなく、学習習慣が身に付きます。また、集中力も上がっていくことでしょう。

学年が上がるにつれて自分なりの学習方法が確立され、自力で進められるようになってきます。

せんせい
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低学年の間は進学塾以外で学習習慣を身に付けたり、基礎をかためたりして、中学年くらいから入塾されるお子さんも多いです。

低学年の間はお家でも教えられる内容が多いのでご家庭でフォローされる方もおられます。低学年から難関校を考えておれられるのであれば、かなり学習に対して熱心であるご家庭ですので、お子さんの状況を一番知っているという感じですね。

難関校と言っても、地域の受験戦争によって異なるので、まずは情報収集した方がよいです。

学習意欲が高い場合

学習のむしのように、次から次へ学んでいきたい欲を発しており、ご家庭では対応不可の場合、与えるものを与えておけば次々に学ぶでしょう。そのようなお子さんには、本を与えておけばよいでしょうが、学習系の習い事の検討もよいかもしれませんね。

のびのび学ぶ方が好きなお子さんもおられますので、低学年の間はしばらく様子を見てからでもよいですが、ぴったりはまると効果は倍増されていきます。

塾の特徴と向いている子

塾には、学校のような一斉授業形式と個別指導があります。また、内容も受験対応から補習塾まで幅広いです。

ここでは、お子さんの向き不向きの傾向に合わせて、

  •  一斉授業形式(大手が手掛ける中規模から大規模)
  • 少人数指導(お家でやっているような塾)、個別指導

というように分類してみます。

一斉授業形式の塾の特徴

一斉授業ですので、学校の授業と同じような学習環境になり、授業+塾ということで学習量を増やせられます。学習習慣や意欲を引き出すのに役立つこともあり、個別学習では得られない集団での学びの効果も期待できます。

1 規則正しい

定期的に授業が行われるため、ご家庭で学習習慣をつけるのが難しい子にとって、塾が学習リズムを整える場として機能します。決まった時間に集団で学ぶことで、学習習慣を身につけやすくなります。

2 社交的な環境

同じ学年や同じレベルの子どもたちと一緒に学ぶ機会となります。友だちと切磋琢磨しながら学ぶことが好きな子や、競争心がある子にとって、集団で学ぶ環境はモチベーションアップにつながります。

自分一人では学習意欲がわかないお子さんでも、一斉塾のような集団の中で学ぶことで勉強への意識が高まる場合があります。先生や友だちと一緒に学ぶ環境は、勉強の楽しさを感じさせるきっかけになることもあるのです。

3 選択肢が豊富

一斉授業で学校のようだと言っても、塾やコースによって種類が様々ですので、お子さんに合ったところを見つけることができます。

・学習内容の補完

学校での学習内容を補強したいと考える場合、同じ内容を繰り返し学習する一斉塾は有効です。特に学校の授業内容に合わせたカリキュラムを提供する塾に通うことで、授業の復習や予習がしやすくなります。

・先取り学習・中学受験対策

低学年向けに中学受験や先取り学習を目的としたカリキュラムを提供しているところがあります。先取り学習に興味がある場合や、中学受験を見据えた早期の学力強化を望む場合はこうした塾を選択しましょう。

一斉授業形式の塾が向いている子

一斉での話を理解し、周りに友達がいても集中がとぎれないお子さんは、経済面からも個別塾よりもよいです。

みんなとわいわいするのが好きなお子さんも、学ぶ楽しさを感じるにはよいでしょう。ただ、低学年は周囲に影響されやすいので、できれば少人数制を選びましょう。

1 社交的で集団での学びが好きなお子さん

友だちやクラスメートと一緒に学ぶことが好きなお子さんは、一斉授業形式の塾で楽しく学べることが多いです。集団の中で競争心や協調性が育ち、授業の雰囲気を楽しめる子に向いています。

2 競争心が強いお子さん

他の子どもたちと一緒に学ぶ環境で、競争心が生まれやすい子は、一斉授業が合っていることが多いです。成績や進度で他の子と比較し、負けず嫌いの気持ちからやる気を出すことがあります。

3 規律やルールに従えるお子さん

一斉授業では授業の進め方に一定のルールやスケジュールがあります。そのため、規律を守り、先生の指導にしっかりと従える子どもは、このような形式でスムーズに学べます。

4 集中力が持続するお子さん

一斉授業では、ある程度の時間、先生の話を聞き続ける必要があるため、集中力が続きやすい子どもに向いています。授業に興味を持って参加できる子は、他の子と一緒に学びながら、効果的に知識を吸収できます。

5 目標や目的をしっかり持てるお子さん

塾で定期テストや受験対策を視野に入れている場合、目標や目的を理解し、それに向かって計画的に努力できるお子さんはは一斉授業でも成果を上げやすいです。

6 継続的に学びたいお子さん

毎回塾に通って決まった時間に学ぶリズムを身につけやすい子は、一斉塾の定期的な授業に適しています。学習習慣を早期に身につけることができ、続けて学習することに抵抗が少ない子に向いています。

7 勉強の進め方がまだ確立していないお子さん

一斉塾では先生が全体の進行を管理してくれるため、自分で学習の進め方をまだ把握していない低学年の子でも、自然に学ぶリズムができやすいです。

注意

学校の授業でいっぱいいっぱい、ぐったりです、、、という場合は見合わせた方がよいです。低学年では授業で5時間座っているだけでも大変だからです。

・体が小さくて体力がない

・体を動かしたい時期

・体験などを通して学ぶ段階

「塾は各教科の専門の先生が楽しく授業してくれるから学校とは違うかも」というのは学年が上がっての考えです。塾に通い、翌日疲れをためたまま学校に登校していては本末転倒です。

お子さんの状況を見ながら、時間調整など、他の学年より慎重になっておきましょう。

少人数指導塾・個別指導塾の特徴

ここでは、少人数指導は、お家で教えるような「ご近所の○○さん」というようなアットホームな学習塾とします。このような少人数指導塾にしても、個別指導塾にしても、個々に対応してもらえ、安心して通いやすいのが大きな魅力ですね。

少人数であっても、マンツーマンであるのとは全く違いますが、個別化に重点を置いている点や、向いているお子さんの特徴に共通点が多いです。

・少人数指導塾の特徴

・個別指導塾の特徴

・少人数指導塾と個別指導塾に向いているお子さんの特徴

という順でご説明していきます。

少人数指導塾の特徴

校区内のお子さんがたくさん通われるような、「近所の○○さん」の塾であれば、先生は上の学年のお子さんやお家の方から学校の情報を得る機会が多くなり詳しくなります。学校のことでわからないことを尋ねたら知っておられるかもしれません。

1 学校の授業のフォロー

学校の授業内容を復習し、定着させることに重点を置きます。学校の授業で理解が不十分だった部分を補強し、テスト対策や授業の理解度を高めるためのサポートを行います。

2 基礎の徹底

特に基礎的な学力を身につけることを重視します。学校で習った内容をしっかりと理解させ、基礎力を強化することで、将来的な学力向上を目指します。

3 きめ細かな指導

少人数のため、個々への対応が厚いです。そのため、個々の理解度に合わせて質問しやすく、つまずいている部分をきめ細かく指導してくれます。

4 テストや宿題のフォロー

テスト対策として、過去のテスト問題や演習問題を使った対策授業が行われることが多いです。また、学校の宿題が理解できていない場合、そのサポートも行うことがあります。

5 モチベーション向上サポート

学習が苦手な子どもに対して、無理のないペースで勉強の楽しさを伝えることが重視されます。成功体験を通じて学習への意欲を引き出し、自己肯定感を高める指導が行われます。

注意

近所で有名だったり、知り合いだったり、そういった方に見ていただけたら安心ですよね。しかし、大手などの塾と同様、どのようなスタイルで運営されているのかを知り、判断してください。

学校のテストを配ったら、お子さんが「○○さんのところでやったやつや」とつぶやいたことがありました。同じテストをしていたんですね。

長い目で見て、そのお子さんのためになるのか先生と近い関係にもなりやすいので、要望がダイレクトに先生に届きます。

目的は何かを見失わないようにしてくださいね。

個別指導塾の特徴

個別指導では、料金が高くなるのがネックですが、その子に適した指導をしてもらえるのが何よりです。今の学習内容だけでなく、前の学習に戻って教えてもらえます。個に合わせてプランニングしてもらえるということですね。

1 一人ひとりに合わせた学習プラン

お子さんの学力や理解度に応じた個別のカリキュラムを作成します。苦手な科目や分野に重点を置いたり、得意な科目をさらに伸ばすなど、柔軟に対応できます。

2 授業進度が個別対応

学校の授業とは異なり、お子さんのペースに合わせて授業を進めることができます。理解が追いつかない場合は時間をかけて指導し、理解できたら次に進むといったきめ細かい対応が可能です。

3 講師との密なコミュニケーション

 少人数、もしくは1対1で指導を行うことが多いため、講師とのコミュニケーションが深く、質問しやすい環境が整っています。特にお子さんが分からない点をしっかりと確認しながら進めることができます。

4 学習習慣の定着をサポート

勉強のやり方や学習習慣を身につけるサポートも行います。自己学習の方法やタイムマネジメントの方法を指導し、効率的な学習を支援します。

5 柔軟なスケジュール

お子さんの生活リズムや学校のスケジュールに合わせやすい点もメリットです。習い事やスポーツなど他の活動と両立しやすく、通塾のスケジュールを柔軟に調整できる塾も多いです。

少人数指導塾と個別指導塾が向いている子

補習形式や個別塾は、特に基礎力の向上や弱点補強が必要な子どもに適しているといえます。また、学習習慣の定着や、個別のペースでの学習を求める子どもにとっても効果的な選択肢です。

説明を聞いてある程度自力でできるお子さんは少人数の塾で効果が上がります。他のお友達の状況にもよりますが、様子を見ながら進度を考えてもらえるのでゆったり学べます。

しかし、一人で問題を解くのが難しいお子さんは、少人数であっても待ち時間が多くなってしまったり、わからない部分がほったらかしになってしまったり、時間がもったいないことになります。

適さないとろこに通うと、時間も、お金も、何よりお子さんの労力ややる気が削られますので、個人塾で効果を最大限にしていったほうがよいです。個人塾は費用が高くなるので難しい場合は、少人数に通うよりも、お家の方が、毎日少しずつでもよいので見てあげる方がよいかもしれません。

しかし、理解に時間がかかるお子さんをご家庭で指導するのはかなり根気を要します。お家の方もお子さんも、いらいらして不機嫌になるくらいなら、外部にお願いするというのも一つです。

1 学校の授業についていけないお子さん

授業が速すぎたり、難しく感じたりするお子さんにとって、一斉指導では他のお子さんのたちのペースに合わせなければならないため、焦ったり理解が追いつかないことがあります。

個別対応では自分のペースで学習でき、焦らずに理解を深められます。学校で教わった内容をじっくり復習し、理解を深めるための時間を十分に確保できます。

2 苦手科目を克服したいお子さん

特定の科目に苦手意識を持っているお子さんは、その科目が原因で勉強全般に対する意欲が低下することがあります。個別対応により、苦手科目に焦点を当てた指導ができ、集中的に学ぶことで苦手意識を軽減できます。

また、お子さんの得意・不得意を活かして対応してもらえるので、理解度が上がります。一斉授業では全員に同じ方法で教えられるため、自分に合った勉強方法を見つけにくい場合があります。

個別指導では、子どもに適した学習スタイルを見つけるサポートがあり、効果的な学習方法で進められるのです。

3 質問しやすい環境を求めるお子さん

集団授業では質問しにくいと感じる子どもや、恥ずかしがって質問できない子もいます。個別指導ですので、講師との距離が近いため、気軽に質問できる環境が整っています。

4 集中がすぐにとぎれるお子さん

授業では他の子どもや環境に気を取られ、集中力が続かないことがあります。個別指導ではお子さんの理解度に合わせたペースで進めるため、集中しやすい環境が整っています。個別にモチベーションをサポートしてくれるため、学習意欲を維持する工夫もされています。

5 学習習慣が身についていないお子さん

学校の宿題だけでは十分な学習習慣がつかない場合、塾に定期的に通い、個別に時間管理や学習の進め方を学ぶことで、自然と学習方法や学習習慣が身に付くことも期待できます。すぐに学習習慣は身に付くわけではないので、継続が必須となります。

塾のグッドポイント

お値段がかかるりますが、個々のニーズに合わせたスタイルが豊富です。

お子さんに適した塾をより選択しやすいですね。

よりニーズに合ったニッチな塾も探せば近くにあるかもしれません。

経済面で余裕があれば、よりお子さんに適したところを探してみてもよいですね。

公文の特徴と向いている子

公文は低学年の身近な学習系習い事という感じです。近所に公文がなければ馴染みがないかもしれません。公文はなんと言っても、自分でどんどん進めていく学習スタイルです。

公文に通っているお子さんは、

  • 計算が早い
  • 漢字を覚えている
  • 四字熟語などを知っている

授業でこのような姿がよく見られます。

公文の特徴

寺子屋時代から大事にされてきた「読み書き計算」は今の時代でも重要です。繰り返し練習を行いながら、個々人が向上心を持ってどんどん上を目指していくスタイルです。

1 自学自習

一斉授業でなく、個別進度での学習となります。

そのため、子どもが自分のペースで学習できるように設計されています。教材は段階的に進むため、子ども自身の理解度に応じて進められます。これにより、得意な分野は早く進み、苦手な分野はじっくり学ぶことができます。

学年に関係なく、自分のレベルに応じた教材を進めることができるのです。

2 基礎学力重視

特に基礎的な計算力や読み書きの力を身につけることに重点を置いています。反復練習を通じて確実に基礎を固めます。様々な学習の方法がある現代においても、世界中で展開されるほど人気があるのは、やはりどの時代においても「読み書き計算」の基礎は大事だと考えられているからでしょう。

3 短時間で効率的な学習

1回の学習時間は短めに設定されており、毎日少しずつ学習を積み重ねることで成果を出すスタイルです。短期集中といった具合です。慣れていけば、スピードを上げ、次々に課題をこなしていきます。

せんせい
せんせい

公文式のクリスマス会に参加したことがありましたが、ルールの説明が理解できないままゲームが終わった覚えがあります。その時の他の子たちの素早さと言ったら!

英語コースの特徴

公文では英語の学習コースもあります。公文の英語学習は、他の科目(算数や国語)と同様に、段階的な教材を用いて進めていきます。以下が公文の英語コースの特徴です。

1 リスニングとリーディング重視

英語教材では、音声を使ったリスニング学習と、読解力を高めるリーディングが重視されています。特に、CDやデジタル音源を使ったリスニング学習が特徴的です。

2 基礎から高度なレベルまで

アルファベットの読み書きや簡単な単語から始まり、徐々に複雑な文法や読解問題へと進みます。教材は段階的に進化し、学年や年齢に関係なく、英語力に応じてレベルを上げていきます。

3 自学自習のスタイル

公文の他の科目と同様に、自分のペースで学習を進める自学自習のスタイルです。特に英語は、リスニングやリーディングを自分で何度も繰り返すことで、自然に力をつけていくことが目的です。

4 発音や会話の練習は少ない

公文の英語コースは、リスニングとリーディングがメインで、発音や会話の練習はあまり強調されていません。そのため、スピーキングの練習を重視する場合は、他の補助的な学習法と組み合わせることが効果的です。

公文の英語コースは、特に「読む力」「聞く力」を強化したい子どもに向いています。

公文が向いている子

公文のスタイルは合う・合わないがはっきりします。

せんせい
せんせい

クリスマス会は楽しかったけど、通いたいとまでは思わなかったです。

次々進んでいくのに焦ってしまったのでしょうね。

友達とプリントの差が明らかについていき、劣等感をもってしまい結局やめるというお子さんもおられます。

お値段的が塾よりも控えめですし、繰り返し練習したら少しは学力が上がるかもしれないと、学力が心配なお家の方が入れさせることがあります。お子さんに合っているという理由で選んでいないことがあるのです。

一方、どんどん自分で進めら、負けん気が強いお子さんは、エネルギー開花できる場所でしょう。

1 自主的に学習できるお子さん

自学自習を基本とするため、与えられた教材を自分で進められる子が向いています。自主的に学ぶ習慣を身につけたい子にも適しています。

自分が得意なことはどんどん進めて先取りしていき、苦手なところはじっくり復習に取り組む姿勢が必要になります。

2 集中力があるお子さん

毎日少しずつ学習を進めていくことが求められます。短時間でも集中して取り組める子が効果を発揮しやすいです。

3 競走心のある負けず嫌いなお子さん

公文は基礎力を高めるために反復練習を重視しています。

どんどん進めるに当たり、競争心のある負けず嫌いのお子さんは強いです。

・上の学年のことをしたい!

・あの子に追いつきたい!

・もっとできるようになりたい!

という具合に、反復練習を楽しんで取り組めるからです。競争心が強いお子さんはぐんぐん上の学年を目指そうとはりきるでしょう。

公文のグッドポイント

学校の授業でも個別学習の時間がたくさんあります。周りに人がいながらも一人で課題に取り組める集力が必要です。公文ではそういった時間に慣れておくことができます。

算数や国語は、既習内容を理解できていなければつまずくところが出てきますが、できたら次に進むスタイルのため、取りこぼしの内容が出てきません。基礎固めが徹底されますね。

進研ゼミの特徴と向いている子

進研ゼミは、ベネッセコーポレーションが提供する通信教育です。昔から子どもが目をひく教材をつくってきた進研ゼミです。やっておられたお家の方も多いかと思います。

進研ゼミの特徴

進研ゼミは学校の授業に合わせてよくできているなと感じることがあります。授業中、科学的な質問の時に意見したり、雑学的な話題で意見したりする子は、進研ゼミをしている子が多い印象があります。

国語の読み取りなどでは、発問するとすぐに返してくることがあります。考えるような発問であっても、内容を把握しているので考えるための土台ができています。

塾でも同様でしょうが、進研ゼミの場合は発問がピンポイントでおさえられている印象です。

通信教育の特徴「自分で進める」はよさでもあり、難しいところでもあります。難しさをクリアできるなら候補

1 学校のカリキュラムに沿った教材

日本の学校のカリキュラムに基づいた教材を提供しています。これにより、学校の授業の予習・復習として使いやすく、定期テストや入試対策に対応した学習が可能です。

2 豊富なサポートツール

紙の教材だけでなく、デジタル教材やアプリを使った学習サポートが充実しています。特にタブレットを使った「進研ゼミチャレンジタッチ」では、インタラクティブな問題や動画解説で、楽しみながら学べる環境が整っています。

3 個別指導や質問サポート

学習に関する質問をオンラインで受け付け、プロの講師が解答やアドバイスを提供します。また、個々の成績や目標に応じた指導プランを提案してくれる個別サポートも特徴です。

4 定期テストや受験対策

定期テスト直前には特別なテスト対策教材が届くほか、受験対策として過去問題や模擬試験などの教材も充実しています。特に中学生や高校生向けには、志望校に合わせた受験戦略や学習計画をサポートする機能があります。

5 やる気を引き出す工夫

子どもが学習を続けやすくするために、目標達成ごとにプレゼントがもらえる「努力賞ポイント」など、学習のモチベーションを高める仕組みが導入されています。

6 幅広い年齢層に対応

幼児から高校生までの幅広い年齢層に対応したコースを提供しており、それぞれの学年に合わせた最適な教材とサポートを提供しています。

デジタルの進化

デジタルならではのよさを取り入れて進化しています。常に時代に合わせて研究されておられます。

子どもたちの興味を引きつけ、より効果的に学習することができるよう工夫されています。ITツールを使うことで、楽しく学べる環境が整っています

1 デジタル教材

絵やアニメーションを使った教材で、視覚的に楽しみながら学べます。

2 ゲーム感覚の問題集

ゲーム形式の問題集で、楽しみながら学習することができます。

3 動画授業

わかりやすい説明を動画で見ることができ、理解を深める助けになります。

4 インタラクティブな学習

タッチ操作を使って、子どもたちが直接学びに参加できる形式です。

進研ゼミが向いている子

通信教育は、家庭で進めなければなりません。

①お子さんが自分で習慣化できる

②ご家庭でフォローできる

このどちらかが当てはまると、通信教育ならではのよさが十分に発揮され、大変コスパのよい選択肢になるでしょう。

1 独自のスタイルがあるお子さん

進研ゼミは自宅で自分のペースで進められるので、独自の学習スタイルを持っているお子さんに向いています。

  • 人と関わるのが苦手
  • お家と離れたくない
  • こだわりがある

対人関係が苦手であったり、決められた時に決められたことをするのが苦手なお子さんにはぴったりですね。

2 こつこつ真面目なお子さん

自分で問題を解決したり、学習計画を立てたりするのが得意な子には向いています。スケジューリングしてこつこつとそこに向かっていくのが好きなお子さんにはうってつけですね。

・夏休みの宿題を早く終わらせる

・言われなくても生活習慣が整っている

通信教育のよさは、自分のペースで進められるところです。しかし、それがネックとなることが多いです。初めこそ楽しんでいたものの、飽きてきたら隅に追いやられるということが考えられます。

計画的に真面目に取り組めるならば、教材をフル活用することができ、お値段以上の価値があるでしょう。

3 興味を持っている科目があるお子さん

特に興味を持っている教科がある場合、その教科を深めるのに適しています。学習に関係することはもちろん、幅広く網羅された内容が詰め込まれていますので、どんどん知りたい欲が掻き立てられていくでしょう。

4 遊びながら学ぶのが好きなお子さん

デジタルツールが整っていたり、子どもの好奇心をくすぐるように仕掛けられていたり、まさに企業努力が見られます。

・ゲームが好き!

・企画に挑戦するのが好き!

・雑学が好き!

じっとしておくのが苦手であったり、好奇心旺盛であったりするために、堅苦しい学習を嫌がるお子さんには、整ったコンテンツがよい遊び相手になるのではないでしょうか。

5 家庭でのサポートがあるお子さん

お家の方がサポートできる環境が整っていると、より効果的に学べます。通信教育になりますので、習慣づくまでお家の方が一緒になり進めていくことが必要でしょう。

学年が上がるにつれ、自分でできるようになればよいのですが、難しい場合はお家の方の協力がなければ、やらずにほったらかされていくので、もったいないでしょう。

しかし、今はITのよさがありますので、お家の方の支援もだいぶ楽になっています。

進研ゼミのグッドポイント

通信教育ならではのよさを活用できればコスパの大変よい選択肢となります

どうかな?向いているかな?でも続くかな?と迷われたら、少しお試ししてみるのもありです。

進研ゼミは学校の成績を向上させたいお子さんや、受験対策をしっかり行いたいお子さんにも向いています。ですので、低学年から継続して習慣化されていけば、今後、塾の費用をおさえることが可能かもしれません。

まとめ

低学年で学習系の習い事が必要か否か、そして、必要となれば、お子さんには何が向いているのかを吟味する必要があります。

うまく合致すれば効果抜群です。

・塾

→種類が豊富で選択肢の豊富さ

→塾の種類を間違わなければお子さんに合いやすい

・公文

→一斉の中での個別進度学習で基礎固めを徹底

→負けず嫌いで繰り返し練習といった分かりやすい内容と成果が好きだと合いやすい

・進研ゼミ

→通信教育ならではの自由さ

→自分で計画的に進められる律義さor独自のスタイルで学びたいと合いやすい

参考にしていただけたらと思います。

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