1年生の生活科と言えば「朝顔」
それくらい、時間を費やしています。
また、学校の授業で完結ではなく、夏休み明けにも学習は続くということを念頭に、お家で育て続けてもらう必要があります。
1学期に大切に育てていました。
雨の日も水やりをするのが1年生あるあるなんですよ。
お家でも大切に育ててあげてほしいですよね。
毎日水やりをしていたのに種ができるまでに枯れてしまったわ。
置き場所が悪かったのかしら。
2学期、持って行けないわ…
学校でまく朝顔の種は、非常に強く、少々水やりをさぼっている子でも、しっかり育って花を咲かせてきました。
しかし、気候の影響か、たまたまか、少し様子が変わってきています。
朝顔の鉢をそのまま持って行く学校や、種、つるを持って行く学校など、学校によってさまざまでしょうが、どちらにせよ、夏休み前にお知らせがあったはずです。
どのように活用されていくのか、種など持って行けない場合の対処法についてお伝えしますので、最後までご覧ください。
朝顔の学習は続く
朝顔の学習は1年を通して続きます。
「1学期に学校で育て、夏休み持ち帰って育てて枯れたら終わり」
というわけではありません。
1学期の学習
4月・5月に種まきから始まり、毎日の水やり、追肥、間引き、支柱とお世話をしてきます。
種をまくだけでも、1時間かかります。
土が半分くらいこぼしてしまったり、種を紛失してしまったり、鉢の中が洪水になるくらい水をやったり・・・
しばらくの間、教室のあちこちから種が出てきます。
朝顔の成長に合わせて観察もします。
種、双葉、本葉、つる、つぼみ、花。
毎朝、朝顔の報告から始まります。
「芽が出た!」
「葉っぱが5枚になった!」
お友達の報告もされます。よく見ています。
教師より把握している子がクラスに数人はいます。
2学期以降の学習
大切に育てていた朝顔の葉1枚が枯れると、1年生にとっては大事件です。
本葉がわさわさと増えていく中、双葉が枯れると悲しそうに報告してきます。
その朝顔の成長を通して、1粒の種からたくさんの種ができることを実感していきます。
枯れた朝顔から学ぶことがあります。
また、それぞれ持ってきてもらって活用します。
例)
①種
・数を数える
・種のでき方を振り返る
・新1年生へ種のプレゼント準備
②つる
・リースなどの工作
夏休みの観察
夏休みの間、種の収穫まで観察しておくことが2学期以降の学習につながります。
授業で確認できないので、お家で見ておいてほしいなと思うところがあります。
それは、花が咲いて、枯れて、落ちた額のところです。
そこに、緑の実ができ、大きくなり、枯れて、割れたところに種が3粒から6粒出てきます。
3部屋の中に2粒までできるのです。全て受精したら6粒となるのです。
ここまで細かく学習はしませんが、
種だけでなく、殻の部分も少し集めて持って行くと、授業で取り上げてもらえるかもしれません。
種だけを持ってくるお子さんがほとんどです。
殻の部分から出てくることを確認するのに、大変よい勉強となります。
緑の実を割って中を確認した子もいました。
枯れて茶色となった実と比較し、日記に書いてきていました。
書くことに抵抗があるお子さんに無理強いすることはありませんが、面白いミニ実験ですね。
大切に育てているからこそ、興味を持って観察できることです。
まずは、当たり前ですが、毎日水やりをすることが第一です。
それも、お家の方と一緒に水をやりながら会話を交わすことで楽しく育てられるのです。
酷暑の影響
1つの鉢に種5粒ほどまき、間引きして、1~3本残して育てます。
一つの花から3~6粒とれるので、100個近くとれることはよくあります。
「空にして鉢を持って来てください」と指定した日に、
「まだ朝顔が元気に育っている」という返事をもらうことがあるくらい、9月になっても花を咲かせる朝顔があるくらいです。
学校で購入する朝顔セットの種は非常に強く、水やりをさぼってしまっても枯れることはありませんでした。
しかし、酷暑の影響でしょうか。
日焼けという形で、葉がしょぼしょうぼ、茎もしょぼしょぼということになってしまったことがありました。
休日に水やりができない中、直射日光にさらされてしまったのです。
置き場所が少し違うだけで、建物の影の関係で、クラスによっても差が出ました。
クラスの中でも、差が出たほどです。
日当たりの関係か、それまでの育ち具合の関係かは分かりません。
鉢の引っ越しと、日中もたっぷり水やりをしながら、なんとか夏休みまで保ちました。
茎がしょぼしょぼになってしまった朝顔は、その旨をお家の方に伝えて持ち帰ってもらいました。
お家でも頑張って水やりを続けたり、日当たりを気を付けたり、大切に育てた結果でしょうか。
何とか、種の収穫まではできていました。
しかし、全体的に種の収穫が少なくなりました。
他のクラスで100個くらいとれている中、40個くらいが最高でした。
中には、花が咲かなかった朝顔もありました。
1学期の観察時間には、他の子の朝顔を見せてもらっていました。
家でも、葉はわんさか育ったけれど、花は咲かなかったようです。
これは、育て方(気候)の関係か、種の関係か謎です。
このようなことは今までにありませんでした。
2つの苗あったので、どちらか1つは咲いてもよいかと思うのですが。
他のクラスでも、このような朝顔があったよです。
大切に水やりをしていたら、花が咲くのを楽しみにしていたでしょうに・・・
そして、お家の方は、「種ができない!」と焦りますよね。
種などが収穫できなかった場合
2学期に、つるや種などを持っていくようにお知らせがあったかと思います。
しっかり育つ前に枯れてしまうと、茎が細く、つるも量が少なくなります。
そして、つぼみも少なくなり、種の量も少なくなります。
とりあえず、採れたのならそれを持って行きましょう。
新1年生へプレゼントする場合は、他の子の種をわけてもらうなどの調整します。
自分の工作で使うなら、ある分で制作したらよいです。
物によっては、みんなでまとめて必要分を使用していくかもしれません。
例えばリースづくりでは、いったん水に浸して柔らかくするので、みんなの分を集めて下ごしらえするかもしれません。
もし、種が一つも収穫できなかった場合は、その旨を先生に伝えます。
学校でしっかりと育っていた朝顔であれば、家で枯らしてしまったということになります。
花が咲いていたなら、種が採れます。
水やりができていなかったのか、直射日光を浴びさせてしまったのか、種になる前に、枯らしてしまったことになります。
何かしら原因があるでしょう。
また、前述のように、学校から持ち帰る時に花が咲いていなかった、家でも花が咲かなかったという場合はどうしようもありません。
通常のことは、お家の方からではなく、お子さんから先生に伝えるようにした方がよいです。
しかし、今回は別件とも考えられます。
水やりはお子さんがすることだとは言え、まだ1年生です。
また、1年生の宿題はお家の方のご協力あってのことです。
ましてや、夏休みの宿題です。
枯らしてしまったことを聞くと、お家の方の関わり方を考えて少し寂しくなります。
ですので、お子さんだけでなく、お家の方のことでもあると捉え、連絡帳で伝えるのもよいかと思います。
その時には、お子さんが自分で状況を伝えられるようにしておくのも大事な勉強です。
連絡帳に書いてもらうことで、「連絡帳を出して終わり」と思ってしまう子も多いです。
自分ごとではなくなってしまいます。
ですので、
・お子さんが先生に伝える
・そのフォローとしてお家の方の一言
がよいでしょう。
連絡帳では、長々は必要ありません。
例)
お世話になっております。2学期もよろしくお願いいたします。
朝顔の件ですが、水やりを毎日していましたが、花が一つも咲かずに種を収穫できませんでした。
学習の際に、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
いつもありがとうございます。
朝顔の種についてですが、水やりが不十分なため収穫前に枯らしてしまいました。
種を持たせるこができず、新1年生へのプレゼントでご迷惑をおかけしてしまいます。
申し訳ございません。
種がなくても何とかしてもらえることありきではなく、一言添えるとよいですね。
ちなみにですが・・・
水やりをしっかりやって大切に育てていたのか、それとも、枯らしてしまったのかは、なんとなくわかります。
隠さずに、潔く事実を伝えた方がよいですね。
お子さんから伝えてもらったらよいですが、状況が伝わりにくいです。
長々と状況を聞きたいわけではないので、どうして1個もないのか端的でよいですよ。
まとめ
1学期に大切に育て朝顔。
2学期以降も活躍していきます。
夏休みの間の育て方が2学期にもつながるのです。
1年生の夏休みは、お子さんと一緒に朝顔の成長を楽しんでほしいです。
その際には、直射日光を避け、朝顔の様子を見ながら、置き場所を考えてみてください。
もし、2学期になって、しまった!という場合には、正直に伝えてみてくださいね。
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