2学期始業式目前ですが、まだまだ暑さが続き心配ですよね。ご家庭で何か対策をしたいと思われている方も多いことでしょう。

お茶は不足しないようにたくさん持たせたいけど、重くなるのよね。

学校のお茶飲み場の状況を知ることが判断材料の一つになりますよ。学校に行った時に見てみるとよいですね。
お茶をたくさん持たせたい場合は、水筒を2つに分けると扱いやすいですい、負担が軽減されます。

お茶だけで対策できるかしら。スポーツドリンクや熱中症対策グッズなど持たせたらだめなのかしら。

ずばり言うと「ものによる、学校による」ですね。
スポーツドリンクは体のことを考慮して禁止している学校もあります。家庭では、生活習慣を整え、食事に気を付けてげたり、水筒に少し塩を入れてあげたり、できることはたくさんあります。
気になる学校の対応例とご家庭でできる対策をお伝えしますので、最後までご覧ください。
学校の熱中症対策
学校では状況に合わせてできる限りの熱中症対策をしています。
- アラートが出たら外遊び・体育を禁止する
- 休み時間に「お茶を飲む」「帽子をかぶってお茶を持って外に出る」等の声をかける
- 汗をふくように声をかける
- 冷房の設定温度を下げる
- 体育の時間中に休憩時間をとりお茶をこまめにとらせる、早めに切り上げる
- 授業中にお茶を飲む
- 運動場やにテントをはって日陰をつくる
- ミストを設置する(効果はいまいちという反応もありましたが)
とは言っても、2学期の開始が夏真っ盛りの8月下旬の学校が増えてきているのも現状です。
2学期開催の運動会は時期を遅らせたり、規模を縮小したりして工夫しています。しかし、暑さが続くため、その中で練習が始まってしまいます。

8月の授業は、暑さで体力が奪われてへろへろ状態。学習どころではないですね…
水筒の量の判断基準3点
お茶が不足しないようにたくさん持たせたい、でも重くなる…
お茶の量を検討する上で欠かせないのが、お茶飲み場の状況を知ることです。
お茶飲み場が下記の3点のどれか一つでも当てはまれば、水筒の量を増やすことを検討しなければなりません。
- 水筒にくめずにコップで飲む
- 不足する量&熱い
- 離れた場所に設置&混んでいる
持ち帰った水筒のお茶の量だけでなく、お子さんとお話することで、学校のお茶飲み場事情を知ることができます。

お茶がたくさん必要な場合の対策は後述しますね。
お茶飲み場で水筒にくめるか
水筒にお茶をくめたらよいのですが、コップで飲まないといけない学校があります。
たくさんの子に行き渡るように考えられていたり、注ぎ口に水筒がはまらなかったりするからです。
お茶飲み場のお茶をくめない学校は、午前までは少なくとも足りる量を持たせてあげるとよいでしょう。特に夏場は隙間時間にお茶を飲みます。すぐに飲めるよに水筒にお茶が入っている状態をつくっておきたいからです。
- 授業中や給食中、下校の準備中など、ちょっとした時間に飲む
- 休み時間や体育、生活科などで持ち運んで飲む

コップが必要な場合は、学校のお便りに書かれています。給食袋に入れておくとよいですね。
お家が遠いと下校時が心配ですので、そのあたりも合わせて量を検討してください。
お茶飲み場は十分な量&適温か
お茶飲み場の仕組み上、お茶が不足したり、沸かしたてで熱いということがあります。

「学校のお茶飲んでるよ~」と言っているので、大丈夫そうだわ。

からっぽで飲めなかったと言っていたら、いつの休み時間かを聞いてあげると、水筒の量を考える目安になりますね。
やかんや給水機は入る量に限りがあるので、飲みたい時に入っているかはわかりません。
午後になると水筒のお茶がなくなる子が増え、給水機のお茶の減り方が加速されます。
上級生は午後からの体育や6時間目があるので、5時間目終わりになると一気に駆け寄ります。
職員が継ぎ足しても追いつかなかったり、冷えるまでに時間がかかったりすることがあります。もしくは、熱くて飲めないということがあります。
小規模校で、児童数が少ないと減りが少ないです。児童数も関係してきます。
お茶飲み場は近くにあり混雑していないか
児童数に対して、お茶飲み場がどれだけ設置されているかで混雑具合が変わります。また、教室からの距離も考えるとよいです。
5分など短時間の休憩時間があります。1年生はトイレが近かったり、着替えたりするのに時間がかかります。お茶飲み場まで行くと授業開始に間に合わないことがあります。
学校生活に慣れていない1年生は、タイミングを逃すということになりかねないのです。
喉がカラカラの場合はどのような状況でも飲もうとするでしょう。しかし、そこまででない場合に面倒に思ったり、我慢したりすることも出てきます。気づかないうちに熱中症ということになりかねません。常に水筒にお茶が入っているということは大事なポイントです。
量を持たせる時には水筒を2種類にわける
水筒の量がたくさん必要な場合は、魔法瓶とペットボトルや軽い水筒の2種類で使い分けするのも一つの方法です。
- 軽い方は肩から下げて登下校中に飲めるようにする、魔法瓶は鞄に入れて背負う。
- 軽い方は氷を多めにしておく、魔法瓶の方は冷やして量を確保する。
こうすることで、氷が多すぎて飲めない問題を防げます。魔法瓶ではない軽い方から飲むなど、お子さんと相談しておくとよいでしょう。
2本に分けると、お子さんや学校の状況に合わせて工夫しやすいです。
- 重さを軽減できる
- 荷物の分散ができる
- 量と冷たさの調整ができる
軽くするために、ペットボトルを考えられるお家の方もおられることでしょう。その際は、ペットボトルカバーに入れておくことをお勧めします。
- 自分の水筒だと認識しやすい。
- ペットボトル不可としている学校がある。
大人と違い、子どもたちの世界ではちょっとしたことが大げさになります。少し手間かもしれませんが、いらぬことでお子さんがあたふたせずにいいようにしてあげましょう。
ペットボトルを凍らすと飲めないということになるので気を付けてくださいね。

たくさん用意して、それでも足りなかったらどうしよう。

特別にという前提で、職員室のお茶をあげるなどの対応はします。中学年くらいになると、水道水を飲む子も結構います。1年生では水道水を飲むという発想は少ないですね。
困った時に言える力を付けておくことも大事です。
学校のお茶飲み場状況を大体把握した上で、水筒を二つにわけるなど検討してみましょう。
スポーツドリンクや塩分タブレットを持って行かせたい場合

お茶だけで大丈夫かしら。スポーツドリンクのようなものを持たせたいわ。塩分入りタブレットもあれば安心なんだけど。
運動会の練習が始まると、スポーツドリンクの許可が出ることがあります。スポーツドリンクの過剰摂取を心配して、禁止している学校もあります。
いずれにせよ、最終的にはお家の方の判断となりますし、お子さんきちんと約束を決めておく必要があります。
タブレットは食べる行為があるので先生に相談してみましょう。
スポーツドリンクはお家の方の判断
運動会前など、学校によっては、スポーツ飲料を持って来てもよい等のお知らせが配布されることがあります。お知らせなど何もない場合は、基本はお茶やお水となります。
しかし、先生が中身を確認するわけではありませんので、実質ご家庭での判断となりますね。
先生に尋ねたら、「よい」「よくない」という返答を学校側がしなければならなくなります。お家の方が必要と判断されたら、何も言わずに入れて持って行く方がスムーズです。
しかし、「トラブルにならないようにする」までがセットです。いらぬトラブルにならぬようにしてあげましょう。
- ペットボトルのまま持って行かない
- 「あ~おいし!」「あまいわあ」などを言わない(低学年ではありがちです)
嘘をつく必要はありませんが、あえて周囲がざわつくようなことをしないということです。
何も言わなければよいのです。そのためにも、お子さんには目的をしっかり伝え、約束を決めておきましょう。
塩分タブレットは先生に相談
塩分タブレットは、スポーツ飲料と異なり、食べる行為が入るので、勝手に持たせるということは難しですね。
学校からスポーツ飲料はよいという知らせがあったとしても、タブレットには触れないです。必要性を感じないからですね。
問い合わせがあれば、学校で検討した上で個別にお返事するという形をとります。「お薬としての扱いとし、保健室や先生のところで食べきること」と返答すると、大抵のお子さんは持ってきませんね。

今まで、学校全体で塩分タブレットをOKとしたことはありませんね。

お茶を飲んでいたにも関わらず、下校時に顔色を変えてふらふらになって帰ってきたわ。タブレットで塩分を摂取させたいんだけど。

先生に相談して、下校途中にに食べることにしたお子さんもいました。ご家庭でしっかりと約束してくださっていたので、周りがわーわーなることもなかったですよ。
1年生の運動量で必要な熱中症対策は規則正しい生活
スポーツドリンクもタブレットも本当に必要であれば、今のご時世、学校から保護者の方に提案します。
しかし、そうでないということは、本当に必要か?と思っているからです。
確かに、子どもたちは汗だくです。しかし、スポーツドリンクやタブレットの糖分をそんなに摂取しても大丈夫なのでしょうか。
お茶をそっちのけで、ジュースのような扱いで飲んでいる子、給食中に牛乳を放っておいて飲んでいる子、お家の方の思いとは別方向です。
スポーツドリンクではなく、お茶に少しのお塩を入れているご家庭もあります。ほとんどのお家の方は、スポーツドリンクの糖分のことを考えて、お茶を持たせています。
炎天下の中で長時間労働や長時間運動をするわけではないですからね。
それよりも体力がすぐに奪われる1年生にとっては、基本的な生活習慣が身に付いているかです。
- 日頃から、バランスのよい食事で栄養をとっておく
- ジュースやアイスなどの糖分の多いものばかり摂取しないように気を付ける
- 早く寝て疲れをためない
- 外遊びを控えたり、こまめに休憩をとるように声をかける
- 体力を付けておく
基本的な生活習慣を整えて、それでも体力が奪われているようであれば、スポーツドリンクや塩分タブレットなども検討する余地があるかもしれませんね。

ちょっと耳の痛い話だわ。生活習慣を整えるのは、親の体力と気力が必要となるからね。
考えて行動できるお子さんは冷却グッズを扱える
1年生にとって冷却グッズは、お子さんによって邪魔になってしまうこともあります。ご家庭での様子を見て検討されるのがよいでしょう。
- 整理・整頓ができる
- 段取りよく進められる
どちらか一方でも難しい場合、よかれと思った冷却グッズに振り回されることがあります。
身に付けるタイプの冷却グッズはOKなことも多い
今では体を冷やす様々なグッズが売られています。最近は、首にひんやりグッズを付けて登校するお子さんが多いです。お家の方が付けさせており、だめだという理由も特にないため、禁止とまで言わないことが多いですね。あえて触れずです。
学校の状況によって異なるでしょうが、冷却タオルなどの身に付けるタイプの冷却グッズは、先生に尋ねずに付けていっても大丈夫ではないかという感覚です。「だめだと言われたらその時はやめたらよいか」というぐらいでよいのではないでしょうか。
ただし、ミニ扇風機は持ち物になりますので別です。持ち物に関しては、なぜそこまで取り決めると思われるかもしれませんが、不要なものを持ってくることでトラブルが起こりその対処が大変になるのです。(今回は割愛します)
しかし、用途をしっかり理解しないまま、お家の方に言われるがまま使用し、効果的に活用されていない場面をよく見ます。
段取りと整理整頓ができてから
実際のところ、親の思いとは裏腹にうまく扱えていないお子さんもよく見かけます。1年生では冷却グッズを気にしていないのでしょうね。
- 冷たくないのにいつまでも首にかけている
- はずしてしまい落としている
- べちょべちょになっている
- 首からかけているが汗をふかずに汗だくになったまま
また、下校時に冷却タオルを濡らすためにお友達を待たせているお子さんもいます。
冷却グッズを上手に扱えるお子さんは、そもそも生活規律がしっかり身に付いています。ですから、さっさと下校の用意をして、さっさと濡らしています。

うちの子、うまく扱えているのかしら。

普段のお子さんの様子を見ていたら分かるかと思いますよ。
段取りがよいか、整理整頓ができているかこの2点ですね。
整理整頓が苦手なお子さんの場合は、熱中症対策どころか、邪魔になっている可能性があります。
冷えていないのにいつまでも首にかけている⇒邪魔になり机の上に置き始める⇒学習時に机の上がいっぱいになる⇒ものを落とす
「それ必要?」となりますね。
段取りよくすることや、整理整頓をすることなどは、すぐに身につくものではないですので、少しずつ練習ですね。
扱い方を具体的に教える
ものを丁寧に扱うお子さんや、判断して自分で行動にうつせるお子さんなどは任せられます。
ちょっと心配であれば、ご家庭で指導が必要ですね。
- 目的を教える
- 使い方(いつ・どうなったら・どうするのかを伝える)
- 自分で使って慣れさせる(一から自分でさせてみる)
どうするのかのところでは、「かばんに入れる」「ぬらしてしぼる」など、具体的に教えてあげましょう。
家で一人で使っているのを見る
1年生でもうまく扱えたら効果がありそうだと思って見ています。個人的にはなりますが、このグッズは持ってくるのを禁止する理由が見当たらないですね。
どこまで体温が下がっているのかは分かりませんが、この暑さで、できることを考えた時によいグッズなのではないでしょうか。
様々な種類の中からどれがよいか、試してみるのが一番です。お家で付けている様子を見れば、お子さんにとっては不要なグッズであると気づくかもしれません。
もしくは、付け心地が悪そうに見えるかもしれません。
遊んでいる時にタオルが何かにひっかかるなどの心配があれば、違う形のものがよいかもしれません。
効果の差だけでなく、お子さんが扱いやすいもの、学校での使用を想定したものなどを考えてみるとよいです。
人によってしっくりくるものも違うかと思います。家族分を違う種類にして、いくつか試してみるのも面白いかもしれませんね。
まとめ
心配な熱中症ですが、お子さんにとって本当に必要なことを取捨選択していきましょう。
その上で必要と判断したなら、どのように持たせるかを考えましょう。
- 先生に尋ねる・相談するもの
- 持たせて様子をみるもの
はっきりしていることは、間食がOKという学校以外は、塩分タブレットは先生に相談した方がよいものです。
あとは、お子さんに目的と約束を教え、いらぬトラブルにならないようにしてあげることです
コメント