年長さんのお家の方々は、ランドセルを選んでいる最中ではないでしょうか。
プレゼントしてもらう方もおられるかもしれません。
そのような中、候補として考えていただきたいランリュック。
すでにランドセルをお持ちの1年生のお家の方も、残り5年半を考えて、再度検討してもらう価値があるかと思います。
それだけ、ランリュックははお子さんにとって負担軽減で、お勧めなのです。
もう買ってしまったという方も、ぜひ最後までごらんください。
ランドセル以外の選択肢
以前、ランリュックがケンミンショーで放送されていました。
そこで知られた方もおられるかもしれません。
ランリュックとは一言で言えば、リュックサックのようなものです。
学校によっては、ランリュックが指定されている学校もあります。
その中でランドセルを持ってくるお子さんもいます。
転入してきたお子さんが、以前の学校で使用していたランドセルを使い続けることもあります。
制服のように「絶対にこのかばん」ということがあるかもしれませんが、指定されながらもお家の方の選択に委ねられる学校もあります。
そのような場合はほとんどのお子さんがランリュックを使用します。
ですが、地域によっては、お家の方の思いが強いからか、それでもランドセルのお子さんが多い学校もあります。
ランドセルへの思い込み
ランドセルを選ぶ理由は何ですか?
小学校入学といったらランドセルでしょう。
それも楽しみの一つなのよ。
ランドセル以外に考えたことがなかったわ。
ランドセルとランリュックの両方を見てきて、なぜ、全国の小学校でランリュックにならないのか疑問です。
「荷物が重い」「肩に負担がかかる」「おきべんをしたらいけないのか」
など、声が上がって文科省などから「おきべん」についてのお達しが出たほどです。
しかし、その前に、まずはランドセルをやめたらどうかというのが正直な感想です。
なぜ今だに、ランドセル文化なのでしょうか。
お子さんが望んでいるのでしょうか。
大人が、
入学=ランドセル
さあ、この中からどれがよい?
となると、お子さんはその中からの選択となるでしょう。
また、身近な人がランドセルを背負って小学校に通っていると、
小学校=ランドセル
という憧れになるでしょう。
それが、ランドセルではなくランリュックであれば、お子さんは
小学校=ランリュック
となるのではないでしょうか。
こけた時に頭を守ってくれると聞いたことがあるわ。
登下校中に後ろにこけた子を見たことがないです。
それどころか、背負っている荷物が重くて前に転倒。
その上、両手がふさがっているのも危険です。
ランリュックの特性上、それらが少しはましになると思います。
ランリュックに変更して快適な登下校
ランリュック指定の市町村の中、ほとんどのお子さんがランドセルを背負ってくる学校がありました。
入学式翌日、下校時のこと。
4月初旬とはいえ暑い日でした。
家までの距離と、暑さと、ランドセルの重さで泣いてしまうお子さんがいました。
しっかり、ランドセルには肩紐クッションを付けてもらっていましたが、痛そうでした。
中身は初日のため、ほとんど何も入っていません。
翌日、そのお子さんのランドセルはランリュックに変わっていました。
お家の方の決断力と行動力の速さにあっぱれです。
わずか1日間のランドセルでした。
思いれもあったことでしょう。
そして、結構なお値段がしたかと思います。
しかし、よい決断をしたなと思いました。
なぜなら、毎日のことだからです。
そして、6年間に関わるからです。
1日しか使わず変更したとしても、それだけの価値がランリュックにはあると感じています。
そのお子さんは、翌日から意気揚々と嬉しそうに下校していました。
ランリュックのメリットを生かした選び方
学校指定の場合は、そのランリュックにしておけばよいでしょう。
しかし、そうでない場合は探すことになります。
もはや、リュックサックでよいのではないかと思いますが、ランリュックとして売られている場合は、学校の持ち物に合わせて使いやすく作られているように感じます。
かばんが自由という学校では、リュックサックを選ばれている方も多いかと思いますが、ランリュックも検討してみると、より使いやすいかもしれません。
しかしながら、ランリュックにもさまざまありますので、ランドセルにはないメリットをおさえたランリュックを選んでください。
ポイントは生地です。
リュックサックに近いものを選ぶとよいでしょう。
かっこいいものに惹かれるかもしれませんが、ランドセルとほとんど変わらなかったら意味がありません。
ぜひ、ランリュックのよさが出ている商品を選んでください。
軽さ
一番はこれです。
ランドセルも企業努力で随分と軽くなっています。
しかし、ランリュックの生地の軽さと言ったら。
おきべんを推奨されるようになったとはいえ、まだまだ持ち帰らなければならない現状があります。
先生方もいろいろと考えるのですが、全て置いて帰ることは難しいのです。
持って帰ってもらった方がよい理由があるのです。
その上、タブレットまで持ち帰るようになるとさらに重くなります。
かばん自体を軽くすることが一番です。
肩への負担を考えるのなら、まずはリュックの軽さです。
ランリュックを選ぶ際には、とにかく軽いものにしましょう。
形状
ランドセルはかっちりしているので、中に入る量が限られてしまいます。
しかし、ランリュックの中には、生地によって、形状が自由になるものがあります。
形状が自由になるよさは、大きく3つあります。
①物がたくさん入る
リュックサックを思い浮かべてください。
水筒でもお弁当でも入りますよね。
また、中身が少ない時は、ぺたんとなりますよね。
この自由に形状により、たくさん荷物が入るのです。
持って行くものは、教科書や筆箱だけではありません。
- 給食袋
- 体操服
- 上靴袋
- 水筒
上記の荷物がランリュックだと入ることがあります。
それだけで、両手があきます。
それ以外にも荷物はあります。
傘や鍵盤ハーモニカは持つしかないのです。
こけた時のことを考えても、できる限りリュクに入れたいものです。
みんな、これでもかと、ランリュックにぎゅうぎゅうに詰め込みます。
できるだけ手で持ちたくないのでしょうね。
②ぺたんこになる
また、ランリュックならではだと思うのが、背負ったまま椅子に座るときです。
中身が少ないとぺたんこになって椅子に座りやすいんですよね。
まだまだ体をうまくスムーズに扱えない1年生にとって、そういったちょっとしたことが、日々の中では結構大事です。
ぺたんこになるので、狭いロッカーにも片づけやすいです。
③校外学習で使える
リュックサックのようなものなので、お弁当も水筒も入るので校外学習や遠足にも使えるのです。
ランドセルの場合は、他のものを用意しなければなりません。
6年間フル活用できます。
様々な形のものが出ていますが、以上のよさを享受できるように、形状が自由になるものを選びましょう。
通気性
最近は、4月から10月くらいまでは、登下校中暑いです。
背負っている限り、背中の暑さからは逃れられません。
それはランリュックでも同じです。
ランリュックを下すと、背中とリュックが汗でべちゃべちゃです。
しかし、ランドセルの蒸れよりも、まだましでしょう。
目がつまったような生地よりも、通気性のよいものを選びましょう。
柔らかさ
ランドセルと異なり、柔らかいことでのメリットがいくつかあります。
①肩や体への密着度
小さい体の1年生にとっても、背負いやすいことでしょう。
柔らかいことにより、背負う時に肩紐がねじれて肩へ食い込むことがあります。
その対策として肩紐クッションを付けるとよいでしょう。
しかし、蒸れる場合もあるので、兼ね合いを見て考えてください。
②扱いやすさ
学校などでは、狭いところで開け閉めしなければなりません。
大人ではスムーズにできることでも、体が小さく、まだまだ不慣れな1年生にとっては、ランドセルのようなかたさがある蓋を開け閉めするのは一苦労なのです。
蓋の部分を折り曲げられないと、その長さ分をびよ~んと広げないといけないのです。
座ったまま開けようとすると、自分の方に向かってびよ~んとなって難しいようです。
横に向けたり、立てて開けると、気づかないうちに近くにいた子にあててしまうこともあります。
それが、かたかったり、金具部分であるとあぶないですよね。
柔らかいと、蓋部分を折り曲げやすいですので、開け閉めの時にびよ~んとしなくてもよいのです。
1年生にとっては、どの形状であっても机の上や椅子の上で中身を出し入れするのは結構大変なのですよね。
家では床で用意しているお子さんも多いのではないでしょうか。
形状が自由になり、柔らかい生地をお勧めしてきましたが、注意が必要です。
分かりやすく、リュックサックをイメージしてもらっていますが、リュックサックのように形状が保たれない柔らかいものは、逆に扱いにくくなる可能性があるので注意が必要です。
それが、ランリュックとリュックサックの違いです。
リュックサックを使用するのは、遠足や旅行など、形が不規則なものが多い時でしょう。
しかし、学校で毎日持って行くのは、教科書やノートなどの四角い紙類です。
その場合は、あまりにもふにゃっとするリュックサックのような形状が保たれないものであると、出し入れがしにくかったり、中で紙類が折れ曲がってしまう可能性が出てきます。
ある程度の四角さを保ちつつ、生地が柔らかいものを探してみてください。
価格
ランドセル商戦という言葉がある通り、ランドセルは高価な商品がある一方、品質よくお求めやすい商品も多いですね。
その点、ランリュックはまだまだ商戦までいっておらず限られています。
しかし、商戦がなくても、お安くて、てもとても扱いやすいものがあります。
ランリュックの中には、サイズ展開があり、小と大があります。
ですので、体が小さく荷物の少ない3年生までは小のランリュックにして、4年生から大にするというお子さんもおられます。
値段が安からできることでもあります。
たまにランドセルで、1年生の時にお子さんが選び、高学年になったらその色や柄が嫌になってしまったという話題が上がりますね。
高価なランドセルであれば、買い替えは躊躇してしまいますよね。
1年生から6年生までの6年間では、体も心も大きく変化します。
6年間同じということが、不思議かもしれません。
ランリュックの場合は、利便性がありながら、お子さんの成長に合わせて買い替えも検討できるお値段のものがあります。
そして、高ければよいというわけでもなさそうです。
ランリュックを選択する際の注意点
ランリュックのデメリットは見当たらないのですが、通っているお子さんたちがランドセルしか見かけないようであれば、購入前に注意点が必要です。
- 学校に問い合わせる
- お子さんの性格を考える
学校側がランドセルしかだめだという言う理由がわかりませんが、念のために問い合わせておいた方がよいでしょう。
また、全校児童の中で、一人だけということにもなりえるので、お子さんが人と比べてしまうタイプならやめておいた方が無難かもしれません。
- 人と違っても気にしない
- 自分は自分
- むしろ自分だけでかっこいい
と、思えるお子さんなら大丈夫ですね。
それでも、購入前にお子さんと話をしておきましょう。
もし、入学後にやっぱり嫌だとなれば、それはその時にランドセル購入を考えてもよいでしょう。
臨機応変に対応しやすいのも
- 比較的お安い
- お出かけの時に使用できる
というランリュックならではの魅力がるからではないでしょうか。
それに、ランドセルを背負ったら、やっぱりランリュックがよいと言い出すかもしれませんしね。
そして、大きくなったら、ランドセルを背負いたくないと言い出すかもしれませんよね。
いろいろな選択肢があるのだと、柔軟に考えてみてはどうでしょうか。
まとめ
ランドセルの中からどれにするかを選ぶだけでなく、ランリュックも選択肢にして探してみてください。
●ランリュックが指定の場合はラッキーということで、わざわざランドセルを選択せずにランリュックにしておいたらよいです。
●かばんが自由の学校に通われる場合は、1年生にとって使いやすいのはどれかを、ランリュックとリュックサックで比べてみてください。
●ランリュック指定の学校に転入する時は、6年生であればそのままランドセルでもよいかと思いますが、5年生であれば、ランリュックに変えてもよいと思うほどコスパがよいです。
(他の学用品で、一緒のものにそろえてあげた方がよいものは特にないです。運動会の時に体操服が一緒の方がよいのかなと思うくらいです。)
●ランドセルの学校では、お子さんの状況と合わせて、ぜひ検討してみてください。
ランリュックが全国に広がればよいなと思います。
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