入学時前にできておいた方がいいこと ~身の回り編①~

入学準備

入学まであと半年になろうとしています。

みちこさん
みちこさん

今から何かしておいた方がいいことってあるのかしら?

せんせい
せんせい

ちょっとしたことで、手こずっている子がいます。

今から少しずつ練習しておけばよいですよ。

よし!今から頑張るわ!!

せんせい
せんせい

少しずつできるところから進めてくださいね。

たくさんありますが、自分のことは自分でするという基本的なことです。

小学校に入ってから、お家の方に手を貸してもらっていたお子さんは困ってしまう場面が、ちょこちょこと出てきます。

細かなこと、小さなことではありますが、ちょっとした困りで、手が止まってしまったり、出遅れてしまったりします。

また、危険なことも出てきます。

安全に、そして、余裕をもって学校生活を送るためにも、今から少しずつ練習していきましょう。

せんせい
せんせい

学校の状況や環境に合わせた練習ポイントがあります。

最後までご覧ください。

立ったまま靴を履く

まずは、これが真っ先に思い浮かびました。

なぜなら、学校生活1日のスタートの場となるからです。

そして、学校の玄関がとっても危ない場所でもあるからです。

・狭く、次々と人がおしよせ混雑する

・ランドセルなど、荷物を持っているとさらに狭くなり、物が人に当たっても気づかない

・靴を履いたり、上靴を出したり、傘を開いたり閉じたり、人が停滞する

このような場所で、登下校時や休み時間はひしめき合っています。

このような状況の中、1年生の下駄箱前でよく見られる光景・・・それは・・・

座って靴を履く

これ、本当に危険です。

園では、スノコの上に座って靴の脱ぎ履きをしていたかもしれません。

ですので、学校の下駄箱にあるスノコに座ってしまう子が多いのです。

そして、立ったまま靴を履けない子が多いのです。

かがんだり、中腰で靴が履けないのです。

座るにしても、靴をしっかり履くにしても、広い場所に行かないと、次々と人が押し寄せてきます。

しかし、かかとを浮かして広い場所に移動するのも難しいようです。

ですので、靴を持って広いところへ移動するように声をかけることになります。

ところが、スノコに座ってしまう子は、何度注意しても、その場にしっかりと座ってしまいます。

習慣でしょうか。

手をふまれたり、周りの子がこけて覆いかぶさってしまいそうです。

危険を回避するためにも、下記のポイントを確認してみてください。

ポイント
  • かかとをあげて、少しの距離進める
  • しゃがんで脱ぎ履きできる⇒中腰で脱ぎ履きできる
  • かばんなど重いものを背負ったまま脱ぎ履きできる
  • 片手がふさがっていても脱ぎ履ぎできる

重いものを背負ったままというのは、ランドセルを想定しています。

また、片手がふさがったままというのは、鍵盤ハーモニカや傘など荷物を持った状態を想定しています。

狭い場所で安全を確保するためにも、できる限りスムーズにできることがポイントとなります。

持ち物管理

学校では大勢の子が生活しています。

そして、管理する場所が狭いです。

物を適切に片づけることができないと、紛失して、いつも物がない、探しているという状況になってしまいます。

ちょっとしたことですが、自分でできるようにしておくことが、こういったトラブルを抱えなくて済む第一歩となります。

ひものかた結び、ちょうちょ結び

ちょうちょ結びは難しいですが、まずはかた結びから練習しましょう。

できない子が案外多くてびっくりした覚えがあります。

気が付いたのは、持ち物の管理時ではなく、図工の「たこづくり」の時です。

3学期の「たこ」制作時に、かた結びができず、作業に苦労している子が多かったのです。

持ち物の管理に必要となるかた結び。

最近は、小物などはジップロックなどのジッパー付き袋に入れている場合が多いです。

大変便利で扱いやすくてお勧めです。

一方、袋に入れてぎゅっとかた結ぶできる技術も必要です。

ちょうちょ結びまではできなくても、ぎゅっとかた結びができるようになっていないと、物を落としてしまいます。

洋服をたたむ

家や園で脱いだ服を自分でたたむ機会が多いかと思います。

ポイント
  • 脱いだらたたむという癖がついているか
  • 置かなくてもたためるか

片づけ癖がついておらず、言われないと脱ぎっぱなしという場合は、今から習慣にしておきたいですね。

「ぱなし」癖がついていると、何かと物を紛失していきます。

「脱ぎっぱなし」の場合、

例えば、体育で着替えたあと、

・たたまずに置きっぱなしにしてしまう

・机の上が散らかっている

・ぐちゃぐちゃのまま袋につっこむ

ということになります。

すると、

落としやすい、落としても気づかない

⇒誰かが拾ってくれる、もしくは、近くの子が拾う

⇒近くの席に置いてくれる、その子のものだと間違える

⇒帰ってからお家の方が紛失していることに気づく

特に赤白帽子は、紛失したら大概、誰かが持ち帰っています。

せんせい
せんせい

よい習慣、癖をつけるには、長い期間今期が必要です。

「これをすればすぐにできる!」というものがなく大変かもしれません。

しかし、だからこそ、学校に行けば身に付くわけでもないので、今しておいた方が、後々楽になることは間違いありません!!

根気強く続けても一向に身に付かない、大変だ~という場合は、視点を変える必要があるかもしれません。

●言うだけけになっていないか

見本を見せる⇒一緒にする⇒やっているところを見守る

●ゲーム性を持たせる

・競争(速さ、きれいさ)

・〇〇さんごっこ(店長さんとお客さん)

●目標を明確にする

・スタンプカード

●ルーティーンをはっきりさせる

・〇〇を◇◇でして、そしたら〇〇をする

●子ども目線で環境を見直す

・導線

・場所

・使用するもの(箱など)

お子さんによってそれぞれです。

お家の方の忙しさもあるかと思います。

できそうだなという方法をあれこれやってみるのがよいでしょう。

しかし、ある程度のところになるまでは、「一緒にする」ということが一番の近道ですね。

すでに、園や家でも自分からできているというお子さんは、次のステップに進みましょう。

  1. 立って置いてたたむ(座ってたたむのに慣れている場合)
  2. 狭い机や台でたたむ(学校の机を想定)
  3. 置かずにたたむ(給食が置いていてエプロンをたたむことを想定)
せんせい
せんせい

エプロンを置く場所がないため、ぐちゃぐちゃに入れるのではなく、律義に床に広げる子もいます。

とにかく、学校は狭い場所で自分の荷物の管理をしなければなりません。

園や家では床に広げて準備したり片づけている場合は、机や台の限られた広さでできるように、今からはじめておくと、入学までには、学校の机でも困らずにスムーズにことが進められるでしょう。

立ったまま服を置かずにたためるようにしておくことは、エプロンをたたむだけでなく、何かと便利です。

そして、物もなくしにくいです。

机の上に、体操服袋や赤白帽子などを置いている状態で、洋服を広げると、机の上がいっぱいになって物が落ちやすくなるからです。

小さい子は、目の前のことに一直線ですので、物を落としても視界に入らないのですよね。

ハンカチポーチの付け外し

とても便利なグッズ、ハンカチポーチ。

肩からぶら下げるタイプは、遊びなどの時に遊具にひっかかったり心配です。

スカートやズボンにクリップで付けるタイプがお薦めです。

しかし、付けてきたはいいが、自分で付けられないという子が結構います。

外れるたびに、「とれた~」とやってきます。

クリップのタイプによって、付けにくいものがあるのかもしれません。

今から用意しておき、外出時に自分で付け外しする練習をしておくと、入学までにはできているでしょう。

「なわ跳び」の縄をしばる

上記の「かた結び」でも出てきましたが、縄もかた結びをしなければなりません。

「なわ跳び」の学習はたいてい、寒いじき2学期終わりから3学期にします。

縄の片づけ方を教えますが、結べすに苦労する子もいます。

大人にとっては同じでも、縄になると、かた結びの感じとは少し異なります。

まず、地面に置いて縄をたたんでいきます。

そして、置いたまま輪っかを作り、その輪に端を通します。

最後に、両端をぎゅっとひっぱります。

しかし、これがすごく難しいのです。

なぜなら、何本かまとまっているからです。

輪っかも、端っこも1本ではなく、束になっているので、それがばらばらとしてわけがわからなくなるのですよね。

まずは地面に置いてでもできるよに練習しておきましょう。

とは言っても、縄をくくるだけでは面白くありません。

ですので、少し涼しい時期になってから、なわ遊びをした後に片づけの練習をするといった流れがよいでしょうね。

雨の日

玄関はただでさえ混雑する上に、雨の日となれば、わちゃわちゃとします。

たくさんの持ち物に加え、1年年生にとって扱いにくい長い傘を持っているので、危ないです。

また、どんより天気、さらには、雨で濡れてしまい、気分も下がっています。

「もーいや!」ということが減らせるように、スムーズに雨の日グッズを扱えるようにしておきましょう。

傘の開閉

まだまだ周りを見れない幼い子にとって、狭い場所、混雑した場所での傘の開閉は大変危険です。

  • ジャンプ傘は周りを見て開ける、広い場所を探して下方向を向けて開ける
  • 傘に付いた水を、傘を立ててそっと振る
  • 水をはらってから、紐を閉じる

ジャンプ傘を勢いよく開けてしまうお子さんがいます。

また、水をはらおうと、勢いよく傘をふってしまうお子さんもいます。

学校の玄関には、人がたくさんいます。

傘があたると危ないのはもちろん、水がかかってトラブルになることがあります。

「水をかけた!」

「かけてない!」

かけたつもりではなくても、かけまくっているのです。

周りの子が「かけた!」「かけた!」と騒ぎ出すこともあります。

朝からこれだと、気分もよくないですよね。

傘の紐を閉じる癖も付けておきましょう。

紐を閉じずに傘立てに立てると、折れてしまうことがあります。

傘立てには、みっちり傘がつまります。

次々に傘を立てるので、傘の紐が閉じてないと、傘の中に友達の傘が入ってしまいます。

もしくは、傘立ての枠に、広がった傘がひっかかることがあります。

そして、無理して傘を出そうとして傘が折れるということがあるのです。

「なぜ傘の骨がいつも曲がっている?!」と心配される方がおられますが、そういったちょっとしたことが原因の場合が学校では多々あるのです。

傘がいたむだけならまだしも、無理に引っ張ろうとすると、怪我にもつながりかねません。

かっぱ・ランドセルカバーの装着

ランドセルを濡らさないように、ランドセルカバーや、かっぱ一体型のランドセルカバーがあります。

ランドセルを背負ったまま、そのままかっぱを着ます。

1枚ですっぽりと便利そうですが、これが慣れていないと扱いにくいのです。

ランドセルを背負うと、その分背中が大きくなり、かっぱを着れなくなってしまいます。

横にまわさず、上まわして着ようとすると、振りまわして、人に当たってしまうことがあります。

ランドセルカバーは持ってはいるけれど、自分で装着できずに、「付けて」というお子さんもいます。

しかし、下校時はそれどころではないのです。

特に4月5月は戦です。

下校の目的は、とにかく、安全に帰ることです。

そのために、下校グループを間違わないこと、下校時刻を守ること、そこを徹底するだけでも必死です。

ですので、プラスアルファである雨の日グッズは、見てあげれない、先生がやってあげれないということもあるのです。

まとめ

あれこれとできていない!

と焦らなくて大丈夫です。

まずは、

・習慣化させることは、早めに、根気強く、楽しんで

そして、

・どれかできそうなことをマスターする

・お子さんのタイプから大きく困りそうなことを少しでもできるようにしておく

と、お子さんの様子を見ながら選んでいけばよいです。

※靴の脱ぎ履きは、少しは練習しておいてくださいね。

本当に危険だと思います。(学校が小規模だと大丈夫そうですが)

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